闇と愛 part3 (ページ13)

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You side

『夢人』

『宿題したん？』

夢人「……」

『出されたものは最低限ちゃんとやっときなさいよ』

そう言っていたのに、

ある日、夢人が学校から帰ってきて、学校からの手紙を読んでいると、

52点と書かれてたテストが出てきた。

『なに？これ』

夢人「……漢字テスト」

『ちゃんと勉強して受けた？』

『勉強してたらこんな点数取らんよね？』

『だからちゃんとしなさいって言ったやろ？』

タクヤ「夢人、ちゃんと聞きなさい」

また自分の部屋に篭ろうとした夢人をたくちゃんが止めた。

『……勉強したら取れるはずやんな？』

『今ここで勉強疎かにしたら、中学生で絶対に苦労する』

『中学生になった時に後悔するのは夢人やねんから』

夢人「俺の何が分かるんだよ」

いつもは無言で逃げてばかりやったのに、

逃げられない状況になったからか、

初めて反抗的な言葉を口にした夢人に驚きを隠せないでいた。

夢人「今だって……こんな夕方に親が家にいる友達なんていない」

夢人「テレビで子供が反抗期で、とか話すせいで学校でいじられて」

夢人「ドラマに出てるせいで次の日はその話で持ちきり」

夢人「勉強だって……今使ってんの？小学校の頃の勉強」

夢人「母さんはまだ分かるよ、大学も出てるしそういう番組出てるし」

夢人「でも父さんは？」

夢人「まず勉強してきたの？」

夢人「もししてたとして、今役に立ってるの？」

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