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Koharu side
Aがお手洗いから出てくるのを外で待っていると、
隣から出てきた人に思わずびくっとなってしまった。
タクヤ 「……何してんの」
『…A待ってる』
タクヤ 「………そか」
そのまま楽屋に戻ろうとするたくちゃん。
『たくちゃんっ！』
タクヤ 「っなんだよ、びっくりした」
『……たくちゃんは…Aのことが好きなの…？』
タクヤ 「………」
違うって答えを無意識に待ってしまっていた。
タクヤ 「……好きだよ」
『っ……』
タクヤ 「だからなに？」
タクヤ 「絶対両思いにならないってことを笑いに来た？」
『そんなことっ…』
––––––––––
ユーキ推しだった私は、
偶然行ったお店でユーキに会った時発狂しそうになった。
その顔がすごい顔をしていたらしく、
笑い出したのがその時ユーキと一緒にいたたくちゃん。
それからユーキに会う時はたくちゃんも一緒だった。
思ってるより話しやすくて、ふとしたときに優しくて。
推しとは別にたくちゃんに惹かれていっているのは事実だった。
ユーキには2人で会いたいって何度も言われたけど、
私は正直たくちゃんに会いたかった。
だからユーキに誘われた時はたくちゃんもって言って、
それとは別にたくちゃんと2人で会うこともあった。
会いたいって言ったらいいよって言ってくれて、
正直たくちゃんも同じ気持ちでいてくれてるのかな、なんて思ってた。
『………好き』
タクヤ 「………」
『たくちゃんが好き、なの…』
タクヤ 「………ごめん」
タクヤ 「小春のことそういう風に見れない」
『っそっか…ごめんね…』
そのまま走って逃げた私をずっと好きだと言ってくれたのがユーキ。
その優しさを利用して私たちは付き合い始めた。
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作者名：たれめ | 作成日時：2020年5月31日 22時
