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You side
そして外に出て、あの植木に座る。
ここで出会って、ここでずっと待って、ここで号泣した。
全部が全部いい思い出ではないけど、私の中では大切な思い出。
「やっぱりここにいた」
声が聞こえて振り向く。
『………とか言って、本当はちょっと自信なかったくせに』
カイ 「あ、バレた？笑」
『一応ここに来て、いなければ最寄りに急いで行ってましたよね？』
カイ 「………やっぱりAにはかなわないね笑」
カイ 「………行こっか」
手を引かれ、並んで歩く。
2人で歩くのいつぶりだろう？
嬉しくなってカイさんの手を強く握る。
家に到着して、玄関に入ると、すぐに唇を塞がれた。
『えっ、ちょっ///』
『待って、カイさ///』
カイ 「黙って」
至近距離で話されると、息が顔にかかってゾクゾクする。
カイ 「ベッド行こっか」
.
『はぁっ///』
『もう無理、です』
カイ 「まだAが足りない」
『えっ///ちょっ///』
離れていた分、何度も何度も求め合う。
.
『………カイさんのバカ』
カイ 「えー？笑」
『もう体持たないですよ…』
カイ 「さっきまでいい顔してたくせにー」
『………知らない』
むかつくからカイさんに背中を向けた。
カイ 「Aちゃんすねないでー笑」
『うるさい』
カイ 「Aちゃんかわいーね笑」
『カイのバカ』
カイ 「………」
よし、撃退。
カイ 「スイッチ入った」
『は？』
『わっ、ちょっと///』
もう無理って言ったのに……
.
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作者名：たれめ | 作成日時：2020年5月31日 22時
