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Takuya side
『で、向こうはカイに全く興味なかった、と』
カイ 「そう」
『そっからよく興味持たせたな笑』
カイ 「何回もAにぶつかった渋谷に行ったんだよ」
『それで会えたわけ？』
カイ 「いや、会えないからエビ中さんの現場行った」
『え、まじ？』
カイ 「うん、会いたかったから」
そこまでしてたとは…
それで押しまくって無事ってわけね。
『カイ渋谷好きだったっけ？』
そういえばそんなに渋谷に行ってるイメージない。
カイ 「久しぶりに行ったらAに出会えたから」
カイ 「渋谷はAとの思い出の場所なんだよ」
.
………てことは、あいつ待ってんじゃねーの…？
思い立った俺は、仕事帰りまだ明るい5時頃に、渋谷に行ってみた。
.
って来てみたけど……
渋谷のどこだよ……
俺バカかよ…
………どうする俺。
とりあえずカイが行きそうなとこ行ってみるか、って……
いた。
ほんとにいた。
植木の横にちょこんと座ってる。
下を向いていてもわかる負のオーラ。
ちらっと覗く顔は今にも泣きそうだった。
.
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作者名：たれめ | 作成日時：2020年5月31日 22時
