普通と恋 part2 (ページ25)

今日:13 hit、昨日:37 hit、合計:52,992 hit

75 ページ25

Takuya side

カイの落ち込み方が異常で、

カイが抜けてから休憩に入ってすぐカイの元へ行った。

フラれた、わけではなさそう。

………ケンカか。

『あいつさ、結構カイのこと好きだと思うんだけど』

カイ「……なんでそう思うわけ」

『なんとなく』

カイ「ふざけんな」

ちょっとくすっと笑うようになっただけマシか。

『まぁ俺は…』

『好きになりすぎたって思える人に出会えたカイがちょっと羨ましい』

カイ「……いないの？」

『……いないな笑』

カイ「相手も同じ思いだったら幸せだけど、自分だけだと苦しいよ」

そう言ったカイは本当に苦しそうにしながら、

あいつのことを考えていると言わんばかりの顔をした。

『カイらしくねーな』

カイ「なにが」

『いっつも器用なくせに』

『なんか弱気だし、不器用だし』

カイ「………」

『まぁそっちのが人間味あっていいんじゃね？笑』

カイ「……褒めてんのか貶してんのかどっちだよ笑」

『別にどっちでもないけどさ笑』

なんか、懐かしいな。

こんな話するなんて。

俺たちってまだ若いんだって、気付かされた気がする。

若いっていうか、まだ子供なんだよな…

カイとあいつは価値観が合わないようで合ってる気がするから、

お似合いだと思うんだけど…

それでもすれ違ってしまうのはやっぱり考えがまだ子供なんだと思う。

.