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Kai side
ユーキ 「カイ、集中して」
レッスンでユーキに注意された。
深いため息をつく。
ユーキ 「やる気ないなら抜けて」
『………』
ユーキ 「迷惑なんだよ」
リョウガ 「ユーキ」
リョウガ 「………落ち着け」
リョウガに頭冷やしてこいって言われて外に出た。
.
『頭冷やしたんだけどな』
Aに言ったことは最近ずっと思ってたことだった。
��カイさんのこともっと知りたいです��
知りたいなら、ライブ来ればいいのに。
もっと俺のこと調べたらいいのに。
Aのこの言葉が信じられなくなってきていた。
そんなことを考えていると、
さらに怒りが込み上げてきて持っていたペットボトルを握り潰した。
タクヤ 「なに、フラれたわけ？」
『……笑いにきたか』
タクヤ 「俺ってカイにそんなに性格悪いと思われてんの笑」
『うん』
タクヤ 「うわ、うぜぇ」
冗談を言う余裕はあるのに、それを笑って誤魔化す余裕はなかった。
タクヤ 「話聞こうと思ったのに」
『……聞いてくれんの』
タクヤ 「まぁ付き合う前から聞いてたし？」
『………俺Aのこと好きになりすぎたんだと思う』
『正直今まで思い通りにならない子に出会ったことなかったから』
『余計に…なんていうかな』
タクヤ 「んーまぁわかる」
タクヤ 「俺は好きになりすぎたって思える人にまだ出会ってないけど」
タクヤ 「自分が好きっていう思いだけが先走る、みたいな」
『…そう』
Aが好きで好きで仕方なくて、
やっと俺を見てもらえるって思ったのに、興味をあまり示されない。
.
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作者名：たれめ | 作成日時：2020年5月31日 22時
