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You side
どうしよう。
涙が止まらない。
今の私は泣きながら走ってるただの痛いやつ。
それでも、人の目を気にするほどの余裕が私にはなかった。
.
泣きながら走って電車に乗って、
無意識に来ていたのはカイさんとぶつかった渋谷のあの場所だった。
近くの植木の横に座る。
あの時の情景を思い出すように、ぼーっと遠くを見つめる。
もうたぶん、終わりだな…
カイさんのあんな冷たい声、初めて聞いた。
聞きたくなかった、あんな声。
数時間前まで、あんなに幸せな時間を過ごしていたのに…
なんでこうなっちゃったんだろう…
全部私のせいなんだ…
そう思うとさっきの感情がまた蘇ってきて、1人で泣いていると、
私の心を映し出すように雨が降り出した。
なんで……傘なんて持ってないよ…
帰る気も起きず
私はただただ慌ただしく人が行き来する渋谷のまちを見つめていた。
.
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作者名：たれめ | 作成日時：2020年5月31日 22時
