派手と恋 part4

182 ページ32

You side









『お願いしますお願いしますお願いします…』







結果発表の日、正午にサイトに合格者の受験番号が書かれる。







過呼吸になりそうなくらい上手く息ができない。








母 「大丈夫、大丈夫」



母 「深呼吸し」



『うん…』







時間になり、恐る恐るサイトを開く。







『っ…』



『あった…』



母 「…ほんまに！？」



母 「やったやん！！」



母 「ほんまよう頑張ったな」






今まで感じたことのない感情に包まれ、涙が止まらなかった。







『……よかった…』



母 「…やればできる子やねんから」



母 「あんたはちゃんと一生懸命になれる子なんやで」







部活とか、好きなことに一生懸命に打ち込める子が羨ましかった。




私もちゃんとできてるんかな。



大学生になったら何か見つけられるかな。








,









仕事中のお父さんにとりあえず合格した連絡をして、

自分の部屋から祐基と稜雅にも報告した。








『もしもし、華菜？凛？』



『受かった！』



華菜 「っおめでとう！！！」



凛 「おめでとう！！」





2人には電話で伝えられたし。









祐基 「Aおめでとー！！」



稜雅 「普通にすげーわ笑」








部屋から言った数分後、2人は結局家に来た笑








『ありがと！』



祐基 「海も合格したって」



『あ、ほんまや、連絡来てた』



祐基 「同じ大学行くんだね」



『また同じなんか笑』



『学部も同じとか笑』



祐基 「なんだかんだ仲良いからいいじゃん笑」



『まーね笑』



祐基 「卒業旅行の計画立てたからまた教えるね」



『ありがと』



『楽しみー！』







受験の重荷から解放された私は、その日はずっと笑いっぱなしだった。





.

183→←181

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す