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You side
卒業式の日、朝からみんなそわそわしてる。
卒業式っていい機会やし、
色んな人と話しようってことしか考えてなかったから、今日が高校生最後なことをすっかり忘れていた。
「お前ら、俺が名前呼んだらちゃんと声出せよ？」
担任のこのウザい絡みも最後やと思うとマシに感じるな…
海 「部活の集まり終わってから、修学旅行の班のメンバーで集まることになってるから」
『え、私聞いてへんねんけど』
海 「だから今言ったんだよ」
海 「そういうことだから」
海はそれだけ言うと、私を置いて体育館に向かう列に入った。
「おいAはよ並べ」
「お前待ちやぞ」
担任のことは無視して、私は静かに列に合流した。
入場する時の周りがそわそわしてる時も、入場中も、
入場し終わって席に着いた時も、歌を歌ってる時も、
太陽に話すことだけを考えていた。
でもそんな私も、生徒会長の答辞だけはちゃんと聞いていた。
まあ実はこの生徒会長、元カレなんやけど。
生徒会長とか言いながらこの人も付き合ってる時に浮気した内の1人。
懐かしいな。
この前までの複雑な状況を考えたら、
正直浮気ばっかされてた時の方がマシやった気もする。
浮気は浮気で腹が立つし、むかつくし、悲しいけど。
でも拓弥と華菜のこととか、祐基とのこととか、海のこととか、
あんなに思い詰めて、切なくて辛い思いなんてもうしたくない。
華菜のことをまだ好きな太陽を思うだけの切ない気持ちだけでいい。
結局私は、元カレの生徒会長の答辞さえも出だししか聞かず、
ずっと太陽のことばかり考えていた。
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たれめ(プロフ) - まつおの嫁さん» 暖かいコメント本当に嬉しいです、ありがとうございます。これからなるべく更新頻度上げていこうと思うのでよろしくお願いします! (2022年9月16日 12時) (
レス) id: a3092e0cbf (このIDを非表示/違反報告)
まつおの嫁(プロフ) - いつも更新楽しみにしています！ (2022年9月15日 23時) (レス) @page17 id: 5e2c216960 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たれめ | 作成日時：2022年8月12日 23時
