派手と恋 part4

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You side










『いただきまーす！』



『ん！おいしい』



海 「意外と美味しそうに食べるよな」



『意外ってなに笑』



海 「………久しぶりにAの笑顔見た」



『…そう？』



海 「だって最近全然笑わないじゃん」



『…華菜といる時は笑うし』



海 「……俺のせい？」



『…受験のせいじゃない？』



海 「こういう時こそ俺のせいにしたらいいのに」








読めない、やっぱり。









『……海はさ、これからどうするつもりなん』



海 「これから？」



『私は……まだ太陽のこと好き』



『諦められる気してないから』



海 「Aが好きな気持ちはほんとだよ」







海 「……でも凛ともちゃんと話さなきゃとは思ってる」



『凛はもう大学決まったんやろ？』



海 「まあたぶん卒業式の日に話すかな、部活でも集まるし」







私たちの高校では、2次試験の合否発表の前に卒業式がある。








『………海は、私にとって友達でしかない』



『それ以上でもそれ以下でもないの』



『でも…大切な友達やってことは分かっててほしい』



海 「……じゃあAの一番の男友達でいるか」



海 「祐基と稜雅は幼なじみの枠だし」








これは和解したってことでいいんかな。








海 「A後期受けるんだっけ？」



『あかんかったらね』



海 「だよね」









『……凛のこと傷つけんとってな』



海 「それは何とも言えない」



『凛のこと、泣かせんとってな』



海 「……凛はそういう時泣かないよ」








………卒業式で私は太陽と話せるかな。








海 「俺はちゃんと向き合うから」



海 「Aもちゃんと話しなよ？」



『…頑張る』








やっぱり1番の男友達枠、しゃーないから海にあげよ。






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