派手と恋 part4

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You side









受験生って辛い。









自分の勉強の出来なさに幻滅して絶望して、自分に腹が立って。







ただひたすらに行きたい大学に行くために勉強する。













私が目指してるのは国立大学の経済学部。







もちろん余裕なんてないレベルの高いところ。








1年の時からずっと憧れていた大学で、



夏休みに2回目のオープンキャンパスに行って、また行きたさが増した。











そろそろ季節は冬になりそうなこの時期、



隣の私文クラスでは進学先が決まった子が増えてきてるらしい。








華菜としか話すことがない私は、



誰がどこに決まったとかいう情報があまり入ってこない。









祐基は決まったんかな…










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学校にギリギリまで残って勉強して、


家に帰ってご飯とお風呂を手短に済ませて、


勉強に取り掛かるために二階に上がった。










開いていた小窓を閉めようと手をかけると、



偶然横の祐基も窓を閉めようとしていた。









『………久しぶり』



祐基 「うん…」








祐基とこんなに長いこと話さなかったことがなかったから、


変な空気になってしまって気まずい。










祐基 「あのさ」



『うん』



祐基 「……推薦、受かった」



『え！』



祐基 「スポーツ科学部なんだけどさ」



『ずっと言ってたもんね、行きたいって』



祐基 「………覚えてたんだ」



『もちろん』



『……おめでとう』



祐基 「ありがと」





祐基の話は昔から聞いてたし、応援してたから素直に嬉しかった。






祐基 「明日家行っていい？」



『明日？』



祐基 「うん、ちょっとだけ……話したい」



『…わかった』









入試が迫ってきた今、勉強以外に気を置きたくないからこそ、


今だからこそ、ちゃんと向き合おう。





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