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You side
『凛遅いな』
華菜 「うん……大丈夫かな」
日が暮れてきて、風が強くなってきた。
「吹雪いてきてるからホテル戻れー」
学年主任の先生が私たちの高校全体に呼びかけて、
みんなはぞろぞろと帰って行った。
「おいA、早川、なにしてんねん、はよ戻れ」
『凛が下りてこーへんねん…』
「芹沢？」
『うん』
華菜 「大丈夫かな」
「俺らはここ残ってるからお前ら先帰っとけ」
私たちがいたところで無力やし、
他の先生にも言われてホテルに戻ることに。
『………なんか嫌な予感する』
華菜 「やめてよ…」
2人でホテルの部屋にいても、なんか落ち着かなくてそわそわしてた。
華菜 「無事…やんな…？」
華菜のこの言葉にさらに不安が募る。
部屋から先生たちがホテルに戻って来るのが見えて、
華菜とロビーに向かった。
『……先生、凛は？』
「下りてこんかった」
華菜 「え……」
「捜索してもらうことになった」
海 「どういうこと？」
『海…』
海 「凛は？なんで一緒にいないの？」
海 「ちゃんも見ててって言ったよね」
海 「何やってんだよ…！」
稜雅 「海」
華菜 「っ私、探しに…！」
拓弥 「お前が行ったってどうにもなんねーだろ」
華菜 「っ…」
拓弥 「今は待つしかないんだよ」
部屋に戻れと言われ、落ち着かないまま華菜と戻った。
それからどれくらいの時間が経ったんだろう。
華菜も私も一言も発さず、
ただただ一点を見つめてベッドに腰掛けていた。
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作者名：たれめ | 作成日時：2021年7月8日 11時
