150 ページ50
You side
『ほんまに最悪…』
華菜 「言い間違えとか気の毒すぎるわ笑」
『担任ほんまになんなん…』
「あ、俺3組の担任やからなー」
『………自分担任のくせになんで間違えんねん！！』
2組やったら華菜と凛と同じクラスやったのに。
担任も最悪やし、海と同じクラスも最悪やし。
「はい、じゃあ移動しろー」
カバンを持ってトボトボ歩く。
華菜 「言っても隣のクラスやん」
凛 「会いに来るからさ」
『そういうことちゃうやん…』
凛 「じゃーね笑」
2人と別れて3組の教室へ入ると、海がドアのそばにいた。
『なによ』
海 「祐基と一緒がよかった？」
『んー、それは別に笑』
海 「じゃあ太陽と一緒がよかった？」
『…………気まずくない？』
海 「でもまだ好きなんでしょ？」
『うん…』
海 「一緒がいいって思うもんじゃないの？」
『でも元カレやで？』
海 「俺もそうだけど」
『いや、今それ関係ないやん』
海 「関係ない……ね」
海 「……でもAそんなの気にしないじゃん」
『いや、さすがに気にする』
海 「へぇ…」
『………もっと楽な恋愛したい』
海 「カッコつけんなよ笑」
『いや、それに関しては海だけには言われたくない』
このクラス替えで今一番頭にあるのは、
太陽が華菜と同じクラスになったことへの不安。
不安もなにも、太陽とはもう何もないはずやのに。
これが私の答えだなんて分かりきってるはずやのに、
はっきりとさせたくないと思ってしまった。
それと同時に、海の意味深な一言もこの時の私は深く考えてなかった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 91人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：たれめ | 作成日時：2021年7月8日 11時
