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You side
『祐基ー?』
『まだー?』
祐基母 「あれAどうしたの?」
『あ、祐基ママ』
『今日祐基と出かけるねんけど、まだ?』
祐基母 「えーさっき起きたとこだよ笑」
『うそやん!?』
『しんっじられへん』
あのまま付き合うことになった?私たち。
今日は2人で水族館に行きます。
今が春休みじゃなかったらどうなってたかな、
なんて想像もしたくないくらい春休みでよかったと心から思う。
いくら私でも太陽と別れたその日に祐基と、ってバレたら気まずいし。
.
祐基 「ほんとにごめん!!」
『……祐基にとって私とのデートはそんくらいの価値ってことやんな』
結局祐基が家を出てきたのは1時間後。
祐基 「………ごめん、嬉しすぎて寝れなかったんだよ」
いや、でも結局爆睡してるやんって思ったけど、もういいや。
『もういい、行こ』
2人で電車に乗って向かうのは昔から3家族でよく行っていた水族館。
『うわー!懐かし!』
小さい頃の記憶が蘇ってきて、テンションが上がる。
自然と繋がれた手はさらに昔を思い出させてくれる気がする。
まさか自分がこんなに軽い人間になるなんて思ってなかったな笑
無駄なことを考えていたら、
他のことを考えるなと言わんばかりに繋がれた手の力が強くなった。
祐基 「………今はデートを楽しむ時間」
寝坊したくせに、遅刻したくせに、祐基のくせに。
カッコいいこと言われたら………分からんくなるやん。
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作者名:たれめ | 作成日時:2021年7月8日 11時