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You side










『じゃあフルネームで呼んでみて』



太陽 「AA……さん」



『呼び捨てやって笑』



太陽 「………AA」



『はい、苗字とって』



太陽 「いや!無理!」



『英語の授業やと思えばいいねん』







『Hi, Takashi!』



太陽 「ハーイ…」



『テンションひっく笑』



太陽 「だって無理やねんて」






『一回だけでいいから呼んでみて?』



『私だって好きな人からいつまで経っても苗字で呼ばれるの嫌や』









私がはっきり言うと、決心した表情で私を見つめる太陽。








太陽 「………A」



『合格!帰ろ!』








無理やりでも、好きな人に名前を呼ばれるってこんなに嬉しいことを知った。







久しぶりの胸が高鳴る瞬間に、恋してるって実感できるこの瞬間に、


太陽が隣にいるってことが嬉しくて。








『寒い』



太陽 「え?寒い?」



太陽 「カイロいる?」



『いらん…』



『手』



太陽 「手?」



『繋ぐの!!』








たぶん華菜と凛に見られたらからかわれるくらいに顔赤いやろうな私。








太陽 「手繋ぐのなんか幼稚園以来や」



『幼稚園児と一緒にせんとってよ』








恋愛経験浅い人と付き合うのって初めてかも。







学ぶこととか、知れることとかが増えるかもなんて、


高校生のくせに生意気に恋愛を語っているのがなんか幸せ。











太陽 「恋愛経験のなさに幻滅せんとってな」



『もう十分わかってるつもりやねんけど笑』



太陽 「うるさいわ笑」











この八重歯がかわいい笑顔と、


意外とキレのあるツッコミを隣で聞けるのは、


彼女の特権♪なんていい気分で家に帰った。





─────────────────────────

皆さま、ご無沙汰しております。

たれめです。

大変申し訳ないのですが、しばらくの間更新を停止することにしました。

今までもそうなっていたのですが改めて報告ということで、少しだけお話を追加して停止ということにします。

今年中には帰って来ますのでそれまで待っていただけると幸いです。

完結せずに終わるのは私自身も嫌なので…

改めまして、ここまで読んで下さった皆さま、本当にありがとうございます。

私の勝手な事情にはなりますが、絶対に完結させますのでもう少々お待ちください!


作者

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作者名:たれめ | 作成日時:2021年7月8日 11時

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