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You side
『太陽一緒に帰ろー』
華菜に事情を話して、バレンタインの次の日も太陽を誘った。
太陽 「あっ、うん」
急な誘いにびっくりしたのか、
ワタワタしながらカバンを取って私のとこに来た太陽。
靴箱まで2人で行くと、壁にもたれかかってる拓弥がいた。
『あれ、拓弥どーしたん』
拓弥 「2人で帰んの？」
『うん』
拓弥 「ふーん…」
『なによ』
拓弥 「んじゃ、明日は俺とな」
『は？勝手に決めんといてよ』
『ちょっと！拓弥…！』
言い逃げ。
悪いやつ。
『……帰らんし』
太陽 「拓弥ってすごいよな」
『…どこが？』
太陽 「まっすぐやん」
太陽 「あんなストレートに伝えられる人あんまりおらんくない？」
『……私は？』
太陽 「えっ！」
太陽 「うわっ」
学校を出たとこにある階段で、ワタワタしすぎて踏み外してる。
『なにしてんの笑』
太陽 「Aさんが変なこと言うからやん…笑」
『変ちゃうし』
『私もストレートに伝えてると思うねんけど？』
太陽 「あ、いや…」
『……今こうやって2人でおったらカップルに見えてるんかな』
太陽 「………」
『なんか言ってや』
太陽 「なに言ったらいいん」
『見える見える！とか嬉しいなーとか』
太陽 「言わせてるやん笑」
それから私は毎日のように太陽を誘って一緒に帰った。
2月やし、寒い寒いって言ってマフラーを忘れたフリしたら
太陽は優しく貸してくれた。
一緒に帰ろって言ったら笑顔でうん、って言ってくれた。
『………太陽ー』
太陽 「うん？」
『私と付き合って』
太陽 「えっ」
『……華菜のこと好きでもいい』
『諦め切れてなくてもいい』
『私じゃ無理なん…？』
いつもは作戦立てて行動してたけど、今だけは私の素直な気持ち。
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作者名：たれめ | 作成日時：2021年7月8日 11時
