初めまして 二十三項目 ページ29
色とりどりのアクセサリーやワンピース...食欲をそそられる食べ物の匂いに、鶴丸と一期の頬がみるみると紅潮していく。
私たちは今、太宰たちの薦めによって最近新しく出来たという大型ショッピングモールへと足を運んでいた。
流石に戦闘装束や巫女服のままでは色々と不便だという鶴丸の助言(最も、本人はショッピングモールに行きたかっただけなのかも知れないが)に基づいた結果である。それに、この世には銃刀法というものが存在している。
警察の御用になるのは勘弁願いたかった。
「与謝野殿、ナオミ殿。椿殿を宜しくお願いいたしますぞ。椿殿は迷子になられぬよう...」
「椿は方向音痴だからな！」
『うるせぇバァカ！お前は私の保護者か！？』
とても良い笑顔で私を引き摺る与謝野さんたちに、一期が頭を下げる。こちらを指差して笑い転げる鶴丸は後で殴ろうと思いました。
お前のような保護者がいてたまるか。
「さぁ、どんどん行くよ！」
「椿さん美人だから、何を着ても似合うと思いますの！」
『あ、アザース...』
・
あれから約一時間。
与謝野さんたちに着せ替え人形の如く連れ回された私のメンタルは、既にボロボロであった。ミニスカートなんて何年ぶりだ...(白目)
今はこうして、備え付けてあるソファーに深く腰を掛けて項垂れている。人口密度の高さ故に、いい加減酔いそうになっていた。
『...ひゃあ！？』
私がこの世の終わりのような顔をしていると、突如冷たい何かが首筋に触れた。私は反射的に悲鳴を上げて後ろを振り返り、奇襲してきた人物を確認する。いつになく甲高い悲鳴を上げてしまったのは不可抗力だ仕方ない。
そこには、私の反応を見てクスクスと笑っている与謝野さんの姿があった。片手には黒い炭酸飲料が握られており、首筋を襲ったのはこれだなと決定付ける。
『与謝野さん...』
「ククッ...あんた、良い反応するじゃないか」
与謝野さんは私に炭酸飲料を手渡し、すぐ隣へと腰掛けた。私は小さく礼を言い、プルタブに手を掛ける。プシュッという音が聞こえた。
『...あの』
「なんだい？」
『...鶴丸たちの傷を、治してくれてありがとう。助かりました』
私は今の今まで言うタイミングを逃していた言葉を口にした。本当に危ない時に限って、私は無力である。与謝野さんはそんな私の心情を見透かしてなのか、一つ返事をしただけで他には何も言わなかった。
その時である。
「きゃあああああ！！？」
甲高い悲鳴が谺したのは。
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ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください！ (2017年2月25日 15時) (
レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» うぁぁ(自慢)だなんて！嬉しい限りです！もちろん、乗せて頂くのはOKです☆ありがとうございます(o^^o) (2016年12月30日 23時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» いえいえ！描いて頂き、本当にありがとうございました！確認次第、小説の方に載せさせて(自慢)頂きたいのですが...よろしいでしょうか？ (2016年12月30日 20時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» あ、はい！そうです。杏仁豆腐さんのボードにURL貼らせて頂きました。説明不十分ですみません汗 (2016年12月30日 20時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» ありがとうございます！えーっと...ボードの方でよろしいのでしょうか？ (2016年12月30日 19時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
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