初めまして 二十二項目 ページ27
「あなや...!」
神々しい雰囲気を漂わせる三条の部屋で、一人の声が聞こえた。
彼は三日月宗近。天下五剣の中で、最も美しいとされる一振りである。そんな彼の手には、風流な彼には全く似つかわしくない藍色の電子機器が握られていた。歌仙がいれば嘆いている。
そんな中、目を見開いた状態で電子機器に視線を向けている三日月に一振りの刀剣が声を掛けた。護神刀...石切丸である。
「三日月さん?電子機器なんて見て、どうしたんだい?」
「ああ、石切丸か...いや何、先ほどいい報せが舞い込んだものでな?」
「いい報せ?」
「うむ...百聞は一見にしかず。これを見てもらった方が早いな」
そう言って、三日月は首を傾げている石切丸に電子機器を手渡した。
今までの流れを不思議がりながら見守っていた今剣、小狐丸、岩融も、石切丸に近寄っていく。そんな彼らの様子に、石切丸は苦笑しながら、画面を下げた。
「...これは!」
「とっても、いいしらせですね!」
「ぬしさまを、助けられる...と?」
「がはは!つまりは、そういうことだな!」
三者三葉...いや、四者四葉と言うべきか?の反応を見せる兄弟たちに、三日月がほけほけと笑う。
「でもこれ...楓にみつかるとめんどうになりますよね?」
「それで電子機器...とな?」
「ははは、総隊長殿も考えたものだな」
眉を潜める今剣に岩融も首を傾げる。そんな彼らに、三日月は一つ頷いていた。
「では...皆様はどうするのです?」
文面から視線を上げて皆を見渡す小狐丸に、三条の者たちは訝しげな視線を向ける。そこから微かな憤りを感じた小狐丸は、身を硬くして次の言葉を待った。
「小狐よ...」
「は、はい?」
「...それを、問う必要があるのか?」
その言葉に、バッと顔を上げる。三日月たちの瞳に怒りの色はなく、その表情はどこまでも静かで穏やかだった。
彼は、暗に言っているのだ。
___無論、行く...と。
「...いえ、必要ありませんでしたね」
そんな彼らの様子に、小狐丸も微笑んだ。
「あ!僕のところにもきてました!」
「おお、丁度いい。膝丸たちにも送ってやってはくれぬか?おそらくであるが、まだ届いては無いだろうからな」
「理解です!」
___
To,今剣です!
薄緑にいいしらせがあります!
髭切といっしょにみてください!
《転送:どーも。加州清光です。》
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ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください! (2017年2月25日 15時) (レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» うぁぁ(自慢)だなんて!嬉しい限りです!もちろん、乗せて頂くのはOKです☆ありがとうございます(o^^o) (2016年12月30日 23時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» いえいえ!描いて頂き、本当にありがとうございました!確認次第、小説の方に載せさせて(自慢)頂きたいのですが...よろしいでしょうか? (2016年12月30日 20時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» あ、はい!そうです。杏仁豆腐さんのボードにURL貼らせて頂きました。説明不十分ですみません汗 (2016年12月30日 20時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» ありがとうございます!えーっと...ボードの方でよろしいのでしょうか? (2016年12月30日 19時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
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