初めまして 十八項目 ページ23
「えーっと...もう一度、説明してくれるかな？」
『だぁ〜かぁ〜らぁ〜！私たちは歴史を守るために！溯行軍と戦ってるんだって！！』
「うーん...」
『だぁーもう！何で分かんねぇんだよ！！』
「椿、流石にその説明じゃあ分からないと思うぜ？俺でも分からん」
「失礼ながら、鶴丸殿と同意見です...」
鶴丸を一発ぶん殴ってから私たちは大宰に呼ばれ、事務室らしき部屋のソファーにて尋問...もとい質問をされていた。私が至極丁寧に説明しているというのに大宰は愚か、その後ろで控えていた国木田や与謝野さん、中島も首を捻るだけである。いや、彼らの気持ちは分かる。
私が彼らの立場であれば絶対疑うし、憐れみの視線を向けるわ。
『うるせぇ！こちとら国語の成績は赤点ギリギリなんじゃ！語彙力なんかねぇよバァカ！！』
「どうどう、落ち着け落ち着け。ほら、茶菓子があるぞ」
「私の分もあげますぞ？」
ギャーギャーと騒ぎ立てる私に、鶴丸と一期が慣れたように対応してきた。コイツら、自分の主を何だと思ってやがる...まぁ、その対応で機嫌が治る私も私なんだが。
そんな私たちの様子に、太宰は腹を抱えている。
「クククッ...やっぱり、面白い...！」
「だ、太宰さん...」
「貴様...」
いや、正直笑ってくれるほうが有難い。
ありがとう包帯の人...と私は心の中でそっと太宰に手を合わせた。
「...で、だ。椿さんたちのあの傷は、その検非違使に負わされたものだと...？」
『物分かりが宜しいようで』
「主のあの説明でよく分かったもんだなぁ...」
「流石、探偵ですな...」
『そこ、黙らっしゃい』
仕切り直しと言ったように、前に座っていた谷崎兄が切り出した。ぱちぱちと拍手を送る私の後ろで、鶴丸と一期のこそこそ話が聞こえてくる...お前ら、後で覚えとけよ？
「...だが、矢張納得いかん。貴様らが、我々の敵ではないという証拠にはならないぞ？」
「あ、それは大丈夫だと思うよ。彼女が寝ている間に異能使ってみたんだけど、効果は無かったからさ」
「...何？」
眉を潜める国木田に太宰が何か言っているが...生憎、私には聞こえてなどないのでね。先ほどよりも分かりやすい説明の仕方を考え直す。
私たちは歴史溯行軍を倒すために日々鍛えて...いや、これじゃあさっきと同じだな。
「異能？太宰、どういうことだ？」
「椿殿に何かしたのですかな？」
「いや、君たちが思っているようなことはしてないよ...頬には触れたけど」
「お覚悟」
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ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください！ (2017年2月25日 15時) (
レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» うぁぁ(自慢)だなんて！嬉しい限りです！もちろん、乗せて頂くのはOKです☆ありがとうございます(o^^o) (2016年12月30日 23時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» いえいえ！描いて頂き、本当にありがとうございました！確認次第、小説の方に載せさせて(自慢)頂きたいのですが...よろしいでしょうか？ (2016年12月30日 20時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» あ、はい！そうです。杏仁豆腐さんのボードにURL貼らせて頂きました。説明不十分ですみません汗 (2016年12月30日 20時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» ありがとうございます！えーっと...ボードの方でよろしいのでしょうか？ (2016年12月30日 19時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
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