初めまして 十六項目 ページ21
この本丸の新しい主...もとい、僕たちの監視役である楓の自己紹介が済んでから一日が経っていた。そして、僕たちの本当の主...椿の行方が分からないまま、早くも３日。
何の進歩も無いまま、今日も今日とて自身の部屋の襖をあける。
出陣や遠征が出来ないため、最近鈍りっぱなしの剣を和泉守と道場で振るってきた僕は、堀川に渡されたハンドタオル片手に部屋の中へと足を踏み入れた。
「...お前、何してんの？」
室内に備え付けられている机の前に、見知った顔のやつがいる。
曾て、同じ主の元で一緒に戦っていたソイツ...清光は以前、椿が審神者一周年記念と言って本丸の皆に渡した電子機器を片手に頭を抱えていた。赤色をしたそれは、清光の手によって見事に装飾されている。画面が表示されたままになっていたため、僕は視線をそちらに向けた。
「『ゲートに霊力を注いで』って、何これ？」
「うわ！？や、安定！？何時からそこに！？」
「煩い。そもそも気付いてなかったのかよ...」
文面を声に出して朗読した僕に、清光は肩を揺らして飛び上がった。先ほどまで抱えられていた頭がこちらを振り向く。僕は握られていた電子機器を奪い取り、続きを目に通した。
「ちょ、何やってんのさ！？返せよ！」
「えーっと...『政府が動かない今、主を助けられるのは俺たちだけ』」
「わーわーわー！！」
必死に手を伸ばして電子機器を取り返そうとする清光。僕はひょいひょいと避けながら朗読するのを止めなかった。
一通り目を通し終わったあと、僕は清光に電子機器を放り投げて自身の机に足を向けた。机の上に乗っている小さな引き出しの中に入れてあった僕の、青色の電子機器。
落としてあった電源を入れる。
「投げんなバカ！」
「ねぇ、清光。その便り、誰に送るの？」
「え？一軍の奴らだけど...」
「僕にも送って」
「...は？」
一軍...清光の他に、薬研、蛍丸、骨喰、燭台切、そして三日月の六振りだ。
僕は未だ固まっている清光を急かし、便りを受け取った。今一度その文面に目を通してから、それを新撰組のメンバーに送信する。清光は呆然とその様子を見ていた。
「...なに、やって」
「清光だけに、格好いいことさせない」
「...は、」
「僕も、主を助けたい...絶対に」
＿＿＿たとえ、政府の意に逆らうとしても
＿＿＿
To,大和守だよ。
清光からの便りを転送するよ。
僕は行くから。
《転送:どーも。加州清光です。》
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ファーストMe - めちゃくちゃ面白いです(о´∀`о)更新頑張ってください！ (2017年2月25日 15時) (
レス) id: 4d48430878 (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» うぁぁ(自慢)だなんて！嬉しい限りです！もちろん、乗せて頂くのはOKです☆ありがとうございます(o^^o) (2016年12月30日 23時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» いえいえ！描いて頂き、本当にありがとうございました！確認次第、小説の方に載せさせて(自慢)頂きたいのですが...よろしいでしょうか？ (2016年12月30日 20時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
神歩(プロフ) - 杏仁豆腐さん» あ、はい！そうです。杏仁豆腐さんのボードにURL貼らせて頂きました。説明不十分ですみません汗 (2016年12月30日 20時) (レス) id: 64d455b767 (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐 - 神歩さん» ありがとうございます！えーっと...ボードの方でよろしいのでしょうか？ (2016年12月30日 19時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
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