14話 筋骨隆々 ページ15
「あ!皆さん!!」
本丸から出てきた私たちに気付いたペコ太郎が、元気良く此方に向かって駆けてくる。
そのすぐ後ろを、歌仙が肩を竦めながら追い掛けてきていた。
そんな彼の背に背負われているのは...
「まんばちゃん!!」
「たい、ちょう...兄弟...!」
安堵の息を漏らす山姥切を...いや、そんな彼のことを背負う歌仙を取り囲む堀川隊の面々。
感極まったのか、オカマックスが雅な彼諸とも自身の隊員である山姥切を抱き締めていた。
山伏、堀川もそれに倣う。
「兄弟、大丈夫!?怪我は...」
「何ともない、少しだけ頭痛はするが...」
「はぁ!?頭痛!!?
あんのクソ野郎、私のまんばちゃんになんてことを...玉取ってやるんだから!」
「うん、君たちが仲良しなのはとても喜ばしいし、とても雅だとは思うよ?
でもね...僕を取り囲むのは止めてくれないかな!?」
堀川の言葉に、頭を抑える山姥切。
オカマックスは後方でダルニートに俵担ぎにされている審神者を仰ぎ見、その拳に力を籠める。
同じ男としての情けなのだろうか、その視線に気が付いたダルニートが慌てて距離を取った。
尚、歌仙を取り囲んだままである。
「か、歌仙く〜ん!」
「之定...!
今助けにいくぜ!!」
『は、はは...』
山姥切を抱き締める腕に更に力を籠めるオカマックスたちを見て、ペコ太郎と和泉守が慌てて救出に入った。
しかし、方や心優しくひ弱なペコ太郎、方や体格は良いと言えど、それでも山伏というナイスボディには劣る和泉守...ここまで言えば、お察しだろう。
ついでに言うと、オカマックスも良い筋肉...体格をしていると思う。
「う、うわぁ!?」
「いだだだ!!」
「んも〜!
全員纏めて抱き締めてあげるから暴れないの!」
「...だってよ、お前も行くか?」
『ハハハ...丁重にお断りさせて頂きます』
予想通りと言うか、当然と言うか。
勇猛果敢にも歌仙を救出しに行ったペコ太郎たちは、オカマックスたちの筋骨隆々とした腕に捕まり、そのまま抱き抱えられてしまった。
ギャイギャイと騒ぐ一行を遠くに見やりながら、いつの間にか隣に来ていたダルニートの言葉に苦笑を交えて答える。
私が行ったら間違いなく潰されるわ。
「主様が行けば、絶対潰されますもんね...あ、安心してください。
ちゃんと身長的な意味で、ですよ?」
『おーい、オカマックス!
うちの物吉が入れて欲しいそうだぞ!!』
「ちょ...うわ来た」
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ハルヒ(プロフ) - 臨兵闘者皆陣烈在前…アカン妖界ナビ・ルナしか浮かばんかった…そしてこの小説がとても好きです…ゆっくりでいいので更新待ってます…杏仁豆腐さん大好きです…(* ̄ii ̄)ハナジブォォォ← (2017年11月28日 14時) (レス) id: 852ed5590a (このIDを非表示/違反報告)
杏仁豆腐(携帯)(プロフ) - アッシュさん» その点に関しては申し訳ありませんでした。只今設定の方を載せましたので、何か不便な点がございましたら言ってください。 (2017年11月6日 22時) (レス) id: c00500378b (このIDを非表示/違反報告)
アッシュ(プロフ) - 設定無いのですか?初っ端から話が始まって何が何だか分からないです… (2017年11月6日 21時) (レス) id: 780afa92f9 (このIDを非表示/違反報告)
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