過保護が二振り ページ3
「主ィィィイ!!
何故...何故、この俺を呼んでくれなかったのですか!?
この長谷部、主が一言申せば喩え火の中水の中...何処へでもすぐさま馳せ参じますよ!?」
「長谷部でなくとも、俺でもいい。
というか俺を呼べ、すぐに呼べ、俺にしろ...主を一人にはさせない」
「ぬしさまぁぁぁぁぁぁあ!!
あれほど一人にはなられぬようにと言った筈でしょう!!?」
『うん、ごめん...謝るから。
謝るからさ、取り敢えず今すぐ全員離れろ主圧死するから』
大倶利伽羅が私を審神者部屋まで送り届けた後。
いや、後と言うよりかは障子を開け放った直後。
そこには加州が呼んでくると言っていたへし切長谷部、巴形薙刀の二振りともう一振り。
最早号泣寸前の三条太刀、小狐丸の姿があった。
「ぬしさまぁぁぁぁぁぁあ!!」
あ、号泣寸前じゃないわもう号泣してるわ。
大倶利伽羅に降ろされ、ほぼ逃げ腰であった私に勢いよく飛び付いてくる
逃げられないと悟った私は抵抗せず、次の瞬間には後頭部を思いっきり床板とこんにちはさせていた。
そして上記に至る。
「...俺は行くからな」
『ちょっと待ちなさい大倶利伽羅くん?
主ピンチ、大の男二人に抱き着かれてるからね?
見捨てるのダメ、ゼッタイ』
「自業自得だろう...」
そう言い残し、大倶利伽羅くんは去って行きましたとさ。
待てつってんだろ。
しかし、マジで身体折れそうなんだが...割りと本気で。
「...ったく、しょうがない」
そんな私を見かねたのか、ずっと側で控えていた巴形が今尚私に抱き着いている二振りを取り除いてくれた。
ありがとう巴さん、出来ればすぐに助けて欲しかったな...って、あれ?
「俺を頼らなかった罰だ」
『お前』
そう言って、再び大柄の男に抱き着かれた私。
ワー逆ハーレムダー嬉しくないな、うん。
おい長谷部、小狐丸。
羨ましそうにすんじゃねぇ今すぐ助けやが...いや、助けなくていい。
さっきの二の舞はごめんだ。
『なぁ、反省してるって。
だから今すぐ離れてくれない?』
「...35、これが何を表す数字か分かるか?」
『う〜ん...主、馬鹿だから分かんない!』
「今月に入ってからの主の『反省しました』フレーズの回数だ」
『ホントにごめんて』
コイツ...!
抱き締める腕に力込めてやがる...!!
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39(プロフ) - コメント失礼します。 過保護素晴らしいですね。これからも応援しています。更新頑張ってください。 (2018年1月18日 16時) (レス) id: e9686b26d6 (このIDを非表示/違反報告)
雫 - もうこの小説大好き(真顔) (2018年1月17日 16時) (レス) id: ae7acc3881 (このIDを非表示/違反報告)
銀狼(プロフ) - とても素晴らしい作品ですね!これからも頑張ってください!応援してます! (2017年9月22日 22時) (レス) id: 487e55f362 (このIDを非表示/違反報告)
カノト(プロフ) - 合作募集のものなのですが……刀剣乱舞だったら合作依頼をしたいです……!キャラ崩壊とか酷いと思いますが…… (2017年9月9日 19時) (レス) id: a01b9f2740 (このIDを非表示/違反報告)
赤羽りお(プロフ) - リクエストで、あまりにも刀剣たちが過保護すぎてストレス溜まって情緒不安定になっちゃって、逆に刀剣達に甘え始めちゃう夢主ちゃんがみたいです!過保護な刀剣可愛すぎです(笑) (2017年8月24日 21時) (レス) id: fe37e3a36d (このIDを非表示/違反報告)
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