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48. ページ48

身を乗り出して聞いた俺に、落ち着けって言って体勢を戻させる。

 


「Aさんいなくなるちょっと前。お別れしたくないけどしなきゃいけない人がいるって言うから、それに合った花言葉の花を下さいって。」



花の事なんて、気にかけてなかった。


気付けなかった。



「店長から教えてもらったキンセンカっていう花なんだけど、花言葉は『別れの悲しみ』なんだよ。」



わざわざそんな花、なんの意図も無しに選ぶと思うか?って聞いてくるけど、俺が分かるはずないじゃん。



「Aさんはジュニの事、嫌いじゃなかったと思うけど?」



そんなの……今更聞いたってどうする事も出来ないんだよ。


1人で喜んで、でもそれをぶつける相手がいないんだから、1人で悲しむしかない。



…別にいいよ。


こんなに辛いんだったら、俺もAの事忘れる。



それに、Aが望んだ事だから。




あーあ、妖精さん。



願い叶えてくれるって、ほんとう?





『好きだった記憶が消えればいいのに。』

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設定タグ:SEVENTEEN , ジュン , バーノン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:エギのなめこ | 作成日時:2020年6月10日 23時

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