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24. ページ24
Aちゃん、今日はよく笑うね。
ぼのに。そればっかり。
俺の方が毎日のように会いに来て、同い年で、近い。
彼の方が月に1回程度で会いに来て、年下で、遠い。
これが事実なはずなのに、真実は逆転してる。
俺が遠くて、彼が近い。
目に見える距離感。
「俺が花を買ってきたら、同じように喜んでくれる?」
同じように、なんて嫌なんだよ。
"ぼのに"以上に喜んでほしいんだよ。
でも君は俺を避ける。こうやって。
「困ったなぁ。ジュニは私に何を求めてるの。」
本当に困った顔で、笑おうとしてる。
でも笑えてない。
その事が俺に気付かれないくらい、もっと頑張ってよ。
匂わせないで。俺を安心させてよ。
「無理して来なくて良いんだよ。」
息が詰まる。
こんな時に、スラスラ言葉が出てこなくて片手で頭を掻くけど、一瞬の誤魔化しにしかならないんだ。
会いたいから来てるんだけどなぁ。
伝わらないのかな。……なんで?
「無理してないよ。」
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作者名:エギのなめこ | 作成日時:2020年6月10日 23時