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17. ページ17

扉から、またコンコンって音がする。



途端に、スアちゃんの顔も険しくなった。



開いた扉の先にいたのは、多分スアちゃんのお母さん。



息を切らしてる。スアちゃんの事、探してたのかも。



「Aちゃん、スアがごめんね。」



「いえ。大丈夫です。」



さっきまであんなに元気だったスアちゃんが、一気に不機嫌な顔になる。



「スア。何してるの。早くこっちに来なさい。」



お母さんは車椅子を持ってきて、スアちゃんは大人しくそこに座る。



今度は俺とAちゃんを交互に見た後に、本当にごめんなさいね、ってそれだけ言って病室から出て行った。




「……スアちゃん、辛そうだったよ。」



「本当は身体が弱いの。」




俺の言葉に、それだけ返した。




「Aちゃんは?足…大丈夫?」




最初に来た時に言ってた『歩けないかもしれない』って言葉がずっと引っかかってた。




「私は足が変な方向に曲がっちゃっただけだからね。」




病気と、怪我。



Aちゃんが、まだ自分はマシだって言うから、どうやって言っていいかまた分からなくなる。




言った言葉全部が不謹慎に思えちゃうし、不謹慎だって思っちゃう事がよくないんじゃないかなとも思う。

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設定タグ:SEVENTEEN , ジュン , バーノン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:エギのなめこ | 作成日時:2020年6月10日 23時

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