あなたが主夫 3

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外に出たは良いけど、ミンギュと歩くとやっぱり目立つ。


でも、ミンギュは自然に話してくるから人の目が気になるのも、忘れちゃうんだ。


「Aちゃん、複雑そうな顔してた。」


「え？」


「あの人達の話、聞いてる時。」


そりゃするよ。


勝手な偏見はよくないと思うし、何よりミンギュを貶されるのは嫌だった。


「…ミンギュだって、よくあんなところに1人で来れたね。」


いつもは誘いを断れないような人なのに。
大勢の前で。


「嘗めすぎじゃん。」


「今までのミンギュ見てたから、あー強くなったんだなぁって感心しちゃってね。」


「ひど。」


ばっちり皮肉だって事が伝わってた。


それでも犬歯を見せて笑うから、私もつられて微笑む。


「俺、Aちゃんと結婚しても就職はすると思うよ。」


専業主夫ってわけじゃないのね。

……ん？！


「え…あ…なんて返せば良い？」


「さあ？」


私が戸惑っているのを、面白いというような目で見てくる。


『女遊び』『絶対慣れてる』


…いやいや。


家では真面目君なんだよ？ミンギュに限ってそんなこと…。


「ん？」


まだこの人ニヤニヤしてる。


私は全力で話の内容を変えていこうと思った。


「ていうか、ちゃん付けする時としない時の違いって何。さっきからちゃん付けで…変なの。」


「ちゃん付けする時は、すんげー守ってあげたいなーとか、可愛いなーって思った時。」


話題を変えても意味が無かった。

むしろ、逆効果っていうか…。


「…ミンギュ。何かあったの？」


「ん？ないよ？」


「片思いが両思いになった、とか。」


「あー、なると良いね。」


…大学ノリのミンギュってば、本当に恐ろしい…。

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