2BROには末者がいるんだよ

出られない部屋 ページ48

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しっとりと弟者を見つめ

渡させられ言葉の分だけ言葉を渡す



『私も弟者のこと大好き…いや、愛してる、うん、愛してる

たまらなく愛おしいよ、弟者は男前で可愛くて兄妹思いで…あげだしたらきりが無いや

せーじさんとか、おついちさんにすらヤキモチ妬いちゃうのも可愛いかな

邪魔したくて仕方ないもんね、必死に隠そうとしてたみたいだけど

片割れの私にはバレバレだからね？

今みたいに私に触れてくれる大きくてあったかくて、愛を伝えてくる手が好き

それと弟者の目は正直だよね、私のこと考えてるんだって分かると嬉しくなっちゃう

思わず抱きつきたくなる広い背中が好き

抱き上げてほしくなる逞ましい腕が好き

その腰に響くような低い声が好き、ずっと名前を呼んでほしくなる

弟者の全部、本当に頭のてっぺんからつま先まで

愛してるよ』



照れて離れようとした手を捕まえ

指先にキスを落とす


末者の好きや愛してる＋突発的行動

一番その被害に遭ってきた弟者はもう慣れたものだと思っていた

しかし

どれだけ眺めても可愛くて

幾度となく言われても嬉しくて

何十回 何百回 何千回

愛が溢れてとまらない



「そ、そういうのずるいと思う！！」



手を掴まれているため逃げられない

離れてどうするかも分からない

取り敢えずとてつもなく恥ずかしい



『弟者は？私は大好きまでしか聞いてないんだけど』



ずいっと末者が近づいた分だけ後ずさる

それを繰り返しているうちに壁際まで追い詰められ

アンバランスな壁ドンが完成する



「そ、その……」


『私のこと、どう思う？』


「……愛してます」



とっくに扉は開いていたのだが

そんなの目に映らないくらい目の前の存在に釘付けになって



『ありがとう』



可愛く、嬉しそうに笑う末者から

目をそらすことなんてできなかった



「…敵いませんなぁ」


『んふふー、弟者のも結構ヤバかったよ』


「そんな風には見えなかったんですけどぉ」


『女の子が照れるなんて定番じゃないですか、それにねぇ…弟者のその顔好きなんだよ』



○○しないと出られない部屋？

秒で出られますけどなにか？


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