お姉様 ページ43
【リクエスト】
兄「おっつん寝るな、帰るぞ」
お「んん〜…」
弟「ほら、はやく帰らないと、お姉さんがお家で待ってるよ」
聞こえていないだろう
テーブルに突っ伏してむにゃむにゃ言っっている
聞き取ることは難しそうだ
おついちより身長があるとはいえ成人男性を担いで歩くのはキツイ
それに、本音は面倒くさい
こういう時は
兄「んー、あの人呼ぶしかないな」
弟「じゃあ連絡するね!」
夜分遅くに申し訳ないが、致し方ない
相手を呼ぶコール音に耳をすます
___プルルルル……ピッ
弟「もしもーし、こんな遅くにごめんなさい」
『………おとじゃ?』
寝てたのか、少し声が掠れている
そんな声が耳元で聞こえ脳にダイレクトに伝わりドキッとした
弟「お、おう!あの、おついちさんが寝ちゃって」
『あー…どこ?』
弟「いつものお店です」
『わかった』
それだけで通話は終わった
言われなくとも分かっているとでもいうように早々に切られる
すぐに来てくれるだろう
兄「来てくれるって?」
弟「うん!」
ー
『どーもー回収しに来ましたー』
兄「夜分遅くにすみません」
『楽しかった?』
兄「え、はい」
『じゃあいいよ』
兄者の横を通る時に頭をポンポンと撫でる
そこまで気にしていないらしい
『おついち〜帰るよ〜』
お「んー…姉さん…」
声が聞こえた方に手を伸ばして探す
ふらふら手を彷徨わせて、服の端っこを捕まえたらふにゃりと笑う
『そうだよ〜』
とりあえず突っ伏しているのをやめさせ
椅子にちゃんと座らせる
そして手を上げ
___スパーンッ!!
お「んん"ッ!!」
『ほら、起きて』
容赦ない平手打ちがおついちを襲う
だが嬉しそうだ
扱い方をよく理解している
弟「理想の…」
兄「起こされ方…」
『じゃあ連れて帰るね』
弟「あ、ありがとうございます!」
『あなた達も早く帰りなさいね』
ふらふらのおついちの腰を支えながら
空いている手で弟者の髪をぐしゃぐしゃにした
年下は全員弟の感覚で相手にしているのでこの場にいる人は全員弟である
お「姉さ〜ん」
『なぁに』
お「もう一回やってぇ〜」
『お黙り酔っ払い』
構って攻撃をバッサリ切り捨て、エスコートしながら帰路につく
世話のやける弟を可愛がっているのだろう
弟を見つめる視線は優しい
おついちがこうなったのは姉のせいなのでは
いや、きっとそうなのだろう
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まるごと林檎。 - 小心者さん» 返信遅れてすいません!だいじょぶでしっ! (2018年8月28日 5時) (レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - みぃさん» 嬉しい!ありがとう! (2018年8月27日 22時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 小心者さん» 初めまして!!この作品とても面白くて第1弾から見ました!猫の恩返しパロの弟者さんかっこよすぎて惚れましたありがとうございます!これからも更新頑張ってください応援してます! (2018年8月27日 21時) (レス) id: f861e836fe (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - まるごと林檎。さん» リクエスト了解したぜ!見たいシーンとかあったり? (2018年8月26日 15時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
まるごと林檎。 - リトル末者〜…おねがいだからわがはいのところにおいでー…はッ、リクエストですっ!猫の恩返しパロを書いてほしいのですっ! (2018年8月26日 11時) (レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小心者 | 作成日時:2018年7月13日 21時