2BROには末者？いますとも！

冗談だよ ページ41

.


「え……？」


『あ、弟者お帰り』



末者と買い物に来ていた

そこで見たのは子供を抱っこしている姿

こんな風景が見られるなんて



「…もしかして、俺の子？」


『は？』


「待って、ちょっと泣きそう」


『何言ってんの』



冗談でも似合ってて

本当に母親になったみたいでなんだか視界が霞んでくる

俺も子供抱っこしたいな



「このひとだれ…？」


『おじさんって呼んであげて』


「わかった！」


「待って？！俺同い年だよ？！」


「え〜？ほんと〜？」


『ふッ…！』



顔を背けてるけど、笑ってるのがバレバレ

同い年の俺がおじさん扱いされるのはそんなに面白いか

俺がおじさんなら末者はおばさんだからな！



「ほんとほんと！このお姉さんと双子なの！！」


「にてない！」


『ふふっ、でもちゃんと兄妹なんだよ？私のお兄ちゃん』


「ボクもね！おにぃちゃんなの！」


『カッコイイお兄ちゃんだね』


「ほんと？！ボクかっこいい？！」



末者はすぐ子供と仲良くなるなぁ

俺と末者だったら絶対末者の方に懐く

小さいながらこの可愛いさが分かるなんて

いいセンスだ



「あ、そういえば何でこの子と一緒にいたの？」


『迷子だったのを保護してお母さん探し中』


「俺待ちか、じゃあ迷子センター行こうか」


『OK、移動しようね』


「わかった！」



末者が男の子と手を繋いで出発

そしたら俺を見上げて

僕の手を掴んで上げて！

とお願いされた


なんか、両手を掴んで末者と一緒に上に持ち上げてほしいらしい

2人でする高い高いみたいな？

これ、他の人からは完全に家族だと思われたんだろうな



「ごめんなさい！うちの子がご迷惑を！！」


『いえいえ、良い子でしたよ』


「おねぇさんありがとう！」


『どういたしまして！』



無事お母さんと会わせることに成功

男の子は最後まで末者にべったりだった

俺のなんだからあげないぞ

それと…



「末者って俺がおじさん扱いされると大笑いして喜ぶよね」


『冗談だよ！This is a joke！』


「ほんとに〜？」


『弟者がおじさんなら私はおばさんになるじゃん！弟者はお兄さんだよ！』


「まだお兄さんかな…」


『私たちの周りはみんな年上だぞ？』


「あ、俺お兄さんだわ」


.

秋田姉弟→←裏社会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す