2BROには末者？いますとも！

イケナイデス！！ ページ36

【リクエスト】


深夜

三人称と2BROが大集合した

全員集まるなんて滅多にないのに



『せーじさん！こんなとこで会うなんて運命だね！』



数ある居酒屋の中で…ほんの少しも色気のない場所だな

運命的に出会った2BROで紅一点の末っ子ちゃん


真正面に座ってニコニコしてる

酔ってるのか顔が赤くなってて可愛い



「もぉ可愛いなぁ」


『ふふふー！酔いが回っちゃう！』


「俺に言われると照れちゃう？」


『そうなの！せーじさんに言われると照れちゃうの！』


「可愛いことしか言わないお口だなぁ」



そんな俺も酔ってて普段言えないようなことがバンバン出てくる

ラブラブする俺たちを止める者はいない

弟者はおねむ

兄者は酔ってなくてもその他のおじさんたち(ぺーさんたち)に絡まれてる

グッジョブ



『楽しいなぁ、何杯でもいける』


「ほどほどにね？酔った末者ちゃんにイタズラしちゃうかもよ？」


『いいよぉ？』


「…ちゅーとかしちゃうかもよ？」


『いいよぉ』



いいと答えた末者ちゃんがテーブルに手をついて身を乗り出した

ちぅ、とちょっとだけくっ付いた唇


ここは普通の居酒屋なわけで、お客さんがいっぱいいる

騒がしい酔っ払いがいっぱいいる

くっ付いた瞬間、それはもうめっちゃヤジが飛んできた



「い、いきなりはイケナイデスヨ？！」


『へへへ、奪っちゃったー』



へにゃ、と頬をゆるゆるにして笑ってる

ちょっとだけで分かる柔らかさ

正直、かなりキタ

一瞬だったのに忘れられない

視線を唇から離せない


ヤバイ ヤバイ ヤバイ

俺は欲張りだ

まだ、欲しいと思ってしまう



「も、もう一回いいですか」



両手で頬を挟んで聞いてみる

こんな気持ちにさせる貴女が悪いんですよ

と、心の中で思いながら見つめる


俺の手にさらに手を添えて何も答えずそのまま目を閉じた

いいんだね？


ヤジとか、羞恥心とか、何も考えてない

ただただ

目の前の人だけを、考えた


夢みたいな

この一時を忘れないように

そっちの脳にも刻み込むように

むさぼり続け…ようとしました



ガチで忘れてた

ここには…"他の人(セコム)"もいることを



お、俺は



イケナイことをしました



本能に負けました



いや、でも仕方なくない？あ、スミマセン



俺は



狡いダメなスケコマシです…



ほんと…ダメ男ですよね…



殴り飛ばされないようご挨拶してから挑んだ方がいいよ



イケナイこと(いのちがけ)デス


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