食べる ページ27
【リクエスト】
じりじり照りつける８月の暑さ
熱がこもり蒸し暑い夜
その暑さから逃れようと必死に部屋を冷やしていた
「お、なに飲んでんの？」
『ホットミルクですよ弟者くん』
「こんな暑いのに？」
座っている末者の肩にぐだーっともたれてお揃いのマグカップを見る
暑いのに熱いものを飲むなんてありえない
弟者の顔にそう書いてあるのがハッキリ見える末者
『この部屋は冷房ガンガン効いてるから』
「俺は暑いけどなぁ」
『それに喉が乾燥するの』
「あ、それは分かる」
『喉は大切にしてね、弟者の声好きなんだから』
「んー、じゃあ一口ちょうだい」
とくに返事を聞かずマグカップを掴む
一口ちょうだいを拒まれたことがないから
少し息を吹きかけてから飲む
「うわっこれ！はちみつ入ってる！」
『んふ、身体にいいんだよ？』
「もう、知ってて止めなかったでしょ」
『克服するのにいい機会じゃない？』
クスクスと笑って弟者の反応を楽しんだ
その本人は少しふくれている
それもまた楽しい
『ちょっとしたお口直しにチョコでもどーぞ』
ひとつチョコを摘んで
いまだに肩にいる弟者の口に放り込んだ
「んー、…甘いなぁ」
『今の弟者には甘過ぎた？でもちょうど良かったんじゃない？』
「まぁ…でも、やっぱり苦手かなぁ」
『そっか〜、喉とかにも良いから飲んでほしいけど嫌ならしょうがないね』
弟者の首筋に擦り寄りながらそう声に出す
ついでに手を回して襟足を撫でる
弟者はそれが少しくすぐったかった
「…もう一回だけ飲む」
『あら、随分といい子ね』
「一回だけだから」
『いい子いい子』
末者に頭を撫でられ続けながら飲む
口の中も頭の中も甘い
とても甘ったるい
『ホットミルクはよく眠れるよ』
「うん」
『弟者とくっついてると温かくなるなぁ、冷房でおなか壊さないでね』
「うん」
『そろそろ寝たほうがいい、おやすみ弟者』
「おやすみ、末者」
苦手なはちみつをホットミルクで飲んだけど
そんなに悪い気はしない
よく眠れそう
.
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まるごと林檎。 - 小心者さん» 返信遅れてすいません！だいじょぶでしっ！ (2018年8月28日 5時) (
レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - みぃさん» 嬉しい！ありがとう！ (2018年8月27日 22時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 小心者さん» 初めまして！！この作品とても面白くて第1弾から見ました！猫の恩返しパロの弟者さんかっこよすぎて惚れましたありがとうございます！これからも更新頑張ってください応援してます！ (2018年8月27日 21時) (レス) id: f861e836fe (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - まるごと林檎。さん» リクエスト了解したぜ！見たいシーンとかあったり？ (2018年8月26日 15時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
まるごと林檎。 - リトル末者〜…おねがいだからわがはいのところにおいでー…はｯ、リクエストですっ！猫の恩返しパロを書いてほしいのですっ！ (2018年8月26日 11時) (レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小心者 | 作成日時：2018年7月13日 21時
