神の御前 ページ16
.
弟「悪魔を前にして神に祈りの言葉？そんなもんに意味はない、実際は自分に言い聞かせてるだけなんだよ」
神聖である大きな十字架に腰掛け、聖書をパラパラとめくり
その姿は狂気で、奇態で、異常だ
兄「おいおい、誰だこんな汚ねぇもん入れたのは」
その光景を見つめ悪態をついて
神聖なる祈りの場で異物を蔑んだような目で見る
弟「聖職者がそんな言葉遣いでいいのかぁ？神父様よぉ」
兄「うるせぇよ悪魔風情が、おい自称天使はどうした」
『お庭で遊んでますよ』
兄「あぁ？馬鹿かあいつは」
やれやれと肩をすくめる
なんのために教会にいるんだ
天使のくせに役に立たないと毒づく
弟「はぁいシスターちゃん、今日も美しいね、穢して俺のモノにしたいくらいだ」
兄「テメェなんかにうちのシスターを渡すわけねぇだろ」
弟「威勢がいいなぁ、人間風情に俺を止めることなんて不可能だぞ？」
お「そうそう、普通の人間の神父様には無理だよ」
穢れを知らないような白い翼を広げ悪魔と人間の間に入ってきたのは
神の使いといわれる 天使
兄「アンタならできるってか？」
お「もちろん、と言いたいとこだけど…僕はやらないかなぁ、だって僕も欲しいからね」
白い翼がどんどん穢れていく
あの輝きはもう放っていない
あるのは禍々しい"黒"
兄「ついに本性出しやがったな？最初から疑ってはいたが、天使も堕ちたもんだなぁ」
『どうしましょうか神父様、このままでは教会の評判がガタ落ちです』
兄「始末するしかねぇな…俺の名において、コイツらを殲滅することを許そう」
『Yes,My master.』
そう告げた瞬間
空気が変わった
その空気に呑み込まれそうになる
この、今までとは違う異質な空気はなんだ？
兄「さぁ、神に祈れ」
腕を大袈裟に広げ
ニヒルに嗤う
弟「おいおい…」
お「なんで…」
"死神"がここにいる?
兄「そして……
.
懺悔して死ね
.
「「それは反則だろ！！」」
『動かないで、キレイに首が落とせないでしょ？』
弟「こんなの勝てるわけねぇ！！」
お「堕天までしたのに結果がこれか！！」
全力で
それはもう必死に逃げ回る
『さぁ…
神の御前である
膝をつけ
頭を垂れろ
そして
祈るがいい
来世は
幸せになれるようにと
.
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まるごと林檎。 - 小心者さん» 返信遅れてすいません！だいじょぶでしっ！ (2018年8月28日 5時) (
レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - みぃさん» 嬉しい！ありがとう！ (2018年8月27日 22時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 小心者さん» 初めまして！！この作品とても面白くて第1弾から見ました！猫の恩返しパロの弟者さんかっこよすぎて惚れましたありがとうございます！これからも更新頑張ってください応援してます！ (2018年8月27日 21時) (レス) id: f861e836fe (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - まるごと林檎。さん» リクエスト了解したぜ！見たいシーンとかあったり？ (2018年8月26日 15時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
まるごと林檎。 - リトル末者〜…おねがいだからわがはいのところにおいでー…はｯ、リクエストですっ！猫の恩返しパロを書いてほしいのですっ！ (2018年8月26日 11時) (レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小心者 | 作成日時：2018年7月13日 21時
