2BROには末者？いますとも！

風邪っぴき ページ22

【リクエスト】


『………』



だるい

暑さのだるさじゃ無い気がする

熱い

身体の中から火照ってる


今なら５キロくらい走れる気がする

気分は上々

いや５キロはキツイな３キロだ



兄「なぁ、俺のアレどこ？」


『あっちのテーブルに置いてあったよ』


兄「Thank you」



喉が渇いたな

それに頭痛がする



弟「ねぇ！俺の…ちょっと失礼」


『なんだい旦那ぁ、用事ですかい？』



前髪を上げられ額同士がくっつく

瞳を閉じた弟者が目の前にいる

思ったよりまつげ長いんだよなぁ

弟者の頬に手を伸ばしてゆるゆると撫でる



弟「こいつぁダメだな、熱がある」


兄「あ？熱だぁ？お前なぁ、隠すなよ」


『そんなつもり無いんだけどなぁ』



撫でていた手をそのまま掴まれて抱き寄せられる

双子はなんでも分かるのかぁ

強制送還と言わんばかりに部屋に運ばれる



弟「大人しく寝ててくださーい」


『えー』


弟「走ろうなんて思わないでね？」



Oh バレテーラ

悟りか？



兄「冷えピタと氷枕どっちがいい？」


『まくらぁ』


弟「おついちさんに色々買って来てもらおうか」


『ゼリーがいい』


弟「頼もうね」



ベッドに降ろされてから優しく頭を撫でなれる

その手を掴んで頬を擦り付けると両手で頬をモチモチされる

弟者の愛しそうに見てくる目にさらに体温が上がりそうだ



兄「あんまり構うな、そっとしといてやれ」


弟「え〜、寂しくない？」


兄「それお前だろ、騒ぐな」


弟「はーい」



看病されるなんていつぶりかな

ずっと手を握ってくれる

弟者の体温高いなオイ熱いわ



弟「珍しいね？末者が体調崩すなんて」


『…構って欲しかったからかなぁ』


弟「うっそだぁ、末者なら直接言うもん」


『うそじゃないよぉ』



床に座り顎をベッドに乗せて手を繋いだままゆったりと話す

ずっと目を見て離れない



兄「お前なぁ、騒いでないからって末者に無茶させんな」


弟「させてない！」


兄「うるせぇ出てけ」



引き剥がして部屋から追い出す

そこに容赦はなかった



兄「悪りぃな、もういいから寝てろ」



大きな手で撫でられると安心する

やっぱり兄さんが一番で

ずっと兄離れできない


どんどん眠くなる

優しく撫でられるといつもそうだ

こっちを見下ろす目は優しくて、弟者と一緒だ

いや

弟者が兄さんと一緒なんだな

しぼらく、風邪引いてなかったから…懐かしい



「おやすみ」


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