バケモノの子 ページ12
【リクエスト】
渋天街
そこはバケモノが住み
その者達が道の真ん中を闊歩する
普通から隔離された世界
「聞いてくれ嬢ちゃん！弟子ができたんだ！！」
『熊徹やっと見つけたんだね、おめでとう』
「は？人間、だよな」
『怪しいところだけどね』
熊「こいつ何年経っても変わんねぇんだよ、人間ってそんなもんか？」
「そんな訳ないだろ、生きてれば変わる」
『そういう設定なのさ、神様のイタズラとでも思ってくれればいいよ』
見た目は人間なのだが、その雰囲気は浮世離れしていた
この世界からひとり浮いているように見えて
そういう意味ではこの世界によく馴染んでいる
熊「嬢ちゃんは変な事ばっか言うな」
『んー、まぁゲームとかならよくある事だし…気にしないで！』
「…あんたは、何者なんだ？」
『私の名前は末者、君の名前は？』
熊「そういやぁ聞いてなかったな、なんて名だ？」
「………」
『その名前は嫌なの？』
熊「はぁ？じゃあ年は！」
「……9」
熊「じゃあお前は九太だ！！」
『安直〜！』
熊「あぁ？！」
馬鹿にされたと思い腕を思い切り振りかぶるが難無く躱される
熊徹の攻撃を物ともしないで笑顔を絶やさず体を捻る
人間離れしていると言ってもいいかもしれない
『素直だなぁ、もっと考えて攻撃しないと…私にも勝てないぞ？』
熊「うるせぇ！！」
九「…あんたは強いのか？」
『いいや？まぁ勝つことが全てじゃないよ、負けなければいい』
九太の頭を撫でながらそう答える
振り払おうとは思わなかった
『九太はなんで強くなりたいの？』
九「…独りでも生きていけるように」
『そう、いいんじゃないかな！ここまで来れたんだから九太は強くなれるよ』
九「そうか、俺に…その方法を教えてくれる？」
『もちろん、君がそう望むならね』
熊「あ？！俺の弟子だぞ！！」
『そうだったね、頑張れよ！！』
グッと親指を立てて応援する
九太は大人しくしていて随分と懐かれたものだと思う
『九太、倒すためじゃなくて守るために強くなってね』
九「…わかった」
『良い子だ〜！熊徹より強くなれよ！！』
熊「それはねぇ！！」
大きく吠える熊徹
小さく頷いた九太
まだ正反対の二人はこれからどう物語を綴っていくのだろうか
『それを見届けろってことだろ？見えないところであと何年かかることやら、神様も酷だねぇ』
.
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まるごと林檎。 - 小心者さん» 返信遅れてすいません！だいじょぶでしっ！ (2018年8月28日 5時) (
レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - みぃさん» 嬉しい！ありがとう！ (2018年8月27日 22時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
みぃ(プロフ) - 小心者さん» 初めまして！！この作品とても面白くて第1弾から見ました！猫の恩返しパロの弟者さんかっこよすぎて惚れましたありがとうございます！これからも更新頑張ってください応援してます！ (2018年8月27日 21時) (レス) id: f861e836fe (このIDを非表示/違反報告)
小心者(プロフ) - まるごと林檎。さん» リクエスト了解したぜ！見たいシーンとかあったり？ (2018年8月26日 15時) (レス) id: 2427521ea6 (このIDを非表示/違反報告)
まるごと林檎。 - リトル末者〜…おねがいだからわがはいのところにおいでー…はｯ、リクエストですっ！猫の恩返しパロを書いてほしいのですっ！ (2018年8月26日 11時) (レス) id: a0a0b9abba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小心者 | 作成日時：2018年7月13日 21時
