天才は今日も音を彩る2【アイナナ】 (ページ27)

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74話ページ27

聞いちゃったって…

千｢何をためらう必要があるんだ？君なら本気を出せば必ずと言っていいほど名曲を作ってきたじゃないか…。僕が惚れ込んだ才能を無駄にするとは言わないよな？｣

千さんの圧が凄い…。

まさに目がもう血走ってる…。

助けを求めて大和さんを見ても、どうしようもないって目をしてた。

これは、、引き受けるしかないのか…

｢……分かりました。作らせていただきます…｣

千｢ありがとう｣

ありがとうって…作らせる気満々だったじゃないか…

楽｢そう言えば、もう1つの企画があるって言ってたじゃないですか？｣

千｢実はコンサートのラストで、ゼロのカバーを歌おうと思ってる｣

楽｢あの大ヒットした曲のことか｣

もしかして…

｢まさか、Dis one？｣

千｢ああ、その曲だ。こけら落としで、シングルも先行発売する。その後、一般発売になる予定だ｣

楽｢Re:valeがカバーするなら、誰も文句は言わないでしょう。楽しみにしてますよ｣

千｢ありがとう｣

大｢…ゼロに手を出すのか。大胆不敵ですね｣

千｢ゼロを超えてやろうとか、そういった野心が、ある訳じゃないんだけどね｣

百｢ゼロが最後に歌ったゼロアリーナがリニューアルされるんだ。そこでゼロの歌を唄いたいんだよ。歌われないままになるのは、勿体ない曲たちばかりだからさ｣

千｢それに、反発を恐れていたら、何も出来ないだろう。勇気を出せと後輩をけしかけることも｣

千さんは、そう大和さんの方を見ながら言った。

大和さんに訴えかけるように＿＿＿＿。

大｢…｣

楽｢Re:valeらしいな。あんたたちにはTRIGGERも世話になった。全面的に協力するよ｣

百｢ありがとう！｣

岡｢それでは当日まで、何卒よろしくお願いいたします｣

｢こちらこそ、よろしくお願いします｣

百｢みなさん、御手を拝借！｣

｢な、何をするんですか？｣

百｢一本締めでございます｣

千｢親父かい｣

百｢Re:vale、TRIGGER、IDOLiSH7、略してRTI！大々々々々々成功しますように！いよー…っ｣

全員｢｢………！｣｣

みんなの音が揃い、気合いが入る。

結局、曲を作ることになったけど、どこかワクワクしてる自分がいる。

どうせ作るのなら、良いものを作りたい。

みんなを感動させられるようなものを…。