天才は今日も音を彩る2【アイナナ】

49話 ページ2

貴方side

一「新曲のセンター変更の件、お引受けいたします」


「…ほんとに…？」


一「はい。今のままでは、七瀬さんは自信を失うばかりです。九条さんが言ったことがとどめでした。…冠番組が始まって、たくさんの注目が集まって…。私たちの中心に七瀬さんがいて。みながIDOLiSH7と、七瀬さんの名前を覚える…。…夢でしたけどね」


「…ごめんね、一織くん…」


一「いえ、嘆いても仕方ありません。無理を通じても、綻びが生じます。意識を切りかえて進みましょう」


「一織くん…ありがとう…。一織くんと陸くんの悔しい気持ちが分かるよ…。2人ともいつもIDOLiSH7の為にベストを尽くしてくれるから…。一織くんは一生懸命、IDOLiSH7の為に、計画を考えてくれてたのに…」


一「…いいんです。Aさん…、気づかせてくれて、ありがとうございます。あなたがいなければ、七瀬さんをスターにする前に、七瀬さんを潰す所でした。あなたが私たちのマネージャーで良かった…」


「一織くん…」


一「言い忘れましたが、先日のライブ、構成も演出も素晴らしかったですよ。あなたの才能を感じました」


「そ、そんな急に褒めないで…。何だか、調子が狂う…」


一「甘えてるんです。…分かりませんか」


「!!」


こ、これが一織くんの甘え…？


「…一織くんって、不器用だね…」


一「…馬鹿にしてるんですか」


「ううん、とても魅力的な人だと思ってるよ。うまく行っている時も、行かない時も、すました顔も、意地悪な顔も、うつむいた顔も、泣き顔も、一織くんは、人の心を惹き付けてくれる」


一「…き、急にやめてください/////」


「ご、ごめん…。」


て、照れてる？のかな…可愛いな←


「じゃぁ、一織くん、お願いね」


一「はい、分かりました」

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