月が綺麗ですね(1)【石橋遼大】 (ページ35)

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あの後、Aちゃんが行きたいと言ったところに

全てついていった。

バシは絶対こういうの出来ないから、

僕が少しでも情報収集しないと。

でも、こういうの好きなんだ！って言っても、

そうなんです、しか言ってくれないから、

あんまり深掘りは出来ないけど。

聞きすぎても嫌でしょ？

A「行きたかったところはこれぐらいですね、

　ありがとうございます、お付き合いいただいて」

「いやいや、Aちゃんのこと、いっぱい知れてよかった」

A「個人的にも、こうやって、

　ゆっくり出かけるの久々だったので、嬉しかったです」

「ほんと？やっぱりお仕事忙しいんだ！」

A「都築さんほどじゃないですよ」

Aちゃんのこと、かなり知れた気がする。

年齢やお仕事、出身地、それだけじゃない。

好きなもの、嫌いなもの、今欲しいものまで。

僕のこともかなり聞き返されたけど。

A「じゃあ、私はここで。お気をつけて」

「Aちゃんこそ気をつけてね！

あ、最後に一個聞いていい？」

A「はい、なんですか？」

　

「Aちゃん、誕生日いつ？」

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