月が綺麗ですね(1)【石橋遼大】 (ページ34)

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都築「Aちゃんは、バシの気持ち、どう受け取る？」

間接的に、石橋さんから告白を受けた。

形になってしまった。

後藤さんへの気持ちに一区切りついて、

次は石橋さん。

私も恋愛は慣れてないし、正解が分からない。

「ご好意には応えたい気持ちはありますけど、

　私、あんまお話したことないですし、

　好きかどうかも分かんないですし」

都築「ま、そりゃそうだよね。

　好きなだけゆっくり考えてさ、

　Aちゃんが一番いいと思う結論出しなね！

　俺もいくらでも相談乗るから！」

「ありがとうございます」

都築「Aちゃん優しいから、

　バシのことだけ考えてちゃだめだよ？」

「はい、分かりました」

頭がずっとぐるぐる回ってる。

何が正解か、何が一番幸せか。

正解なんてないけど、

都築さんが言うように、みんなが幸せになれるには、

私は何をするのが正解なのか。

ここでは見当もつかない。

都築「じゃあ、お金払ってくるね！

　今日お仕事なのに来てくれたお礼で、俺が出すよ。

　この後どこ行きたいか考えておいて！」

お礼を言う前に走ってレジに向かってしまった。

相変わらず元気だな…

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