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-10-夜久side ページ12






「ごめん!俺先帰るわ!」





「おう、お疲れー」



「夜久さん、お疲れ様です!」



「おう、お疲れ!」





俺は部活終了と同時にダッシュでAの元へ行った。





「大丈夫かな…」





今頃検査は終わって結果が出ているはず。





あいつを運んだ時の軽さといい、止まらない鼻血といい…





"ただ事じゃない"というのは明白だった。






でも、まだ…あいつが大きな病気じゃないって希望は捨ててないから。





だけど…









「…なんで泣いてんだよ。」






『もり…すけ…っ』





病室で泣いているA。






その瞬間"希望"なんてものは俺の中で音を立てて崩れていった。

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作者名:とまと | 作成日時:2017年1月9日 19時

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