第7話 ページ9
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俺は人の声によって目覚めた。
シャオロン「あ！ゾムが喚くから起きたやんけ！」
ゾム「うるさいわ！元はと言えばお前のせいやんけ！」
どうやら客室のようで、俺はベットで寝ていたらしい。
洋風の縦長の窓から夕日が差し込んでいる。
ドアと俺の間にはシャオロンと緑パーカーを着た男が口喧嘩をしている。
確か緑パーカー男の名は「ゾム」。gr国の敵遠距離部隊隊長であり幹部の一人だったはずだ。
俺は上体を起こしみぞおちのあたりを手で触れてみると、冷たい感触があった。
他にも、怪我をした部分に不器用ながらも手当てをした後がある。
A「死んでなかったのか…」
シャオロン「ああ、グルッペンが寝返るようどうにかしてくれって言ってたからな」
ゾム「お前それ言ってええんか…」
シャオロン「あ、ダメだったわ」
幹部と聞いていたから厳格のある人達なのかと思っていたが、どうやら間が抜けたところもあるらしい。
いや、というよりは俺は幹部クラスではないし、2人いるのだから別に何があっても対処できるだろう自信からこのような振る舞いをするのかもしれない。
いわゆる「勝者の余裕」だ。
しかし考察は考察止まりである。事実はわからない。
A「治療していただきありがとうございます。俺はそろそろ帰りたいんですけどどうしたらいいですか？」
シャオロン「寝返ってくれたら返すよ」
ゾム「そう言って寝返る奴がいるか」
A「じゃあ寝返ります」
ゾム「えっ！？あ、いや口約束だからなんとでも言えるのか」
シャオロン「ほんまや、どうしよ」
なんて話しているうちに脱出経路を考える。
マチェットは奪われてしまったのかこの部屋にはない。
また、ここは建物の3階らしく窓からは飛び降りられなさそうだ。
ドアも2人が道を塞いでいるからダメだ。
壁は叩いてみるとかなりの厚さがあるようで重い音がした。
ゾム「なんや、脱出しようとしてるんか」
A「そんなことないですよ」
シャオロン「でも脱出してもここは森の中やから帰れへんで？」
どうやらここは森の中らしい。
俺は窓の外を見つめた。
座学の授業を思い出すと、このような場所は旧gr国の南側だろうと推測できる。
今は国土が広がりちょうど中央部にあたるはずだ。ならば戦線まで2日もかからず戻れるはずだ…森にさえ迷わなければ。
シャオロンはそれを指摘しているのだ。
シャオロン「うん？なんや？」
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
