第4話 ページ6
先ほどと同じように空中戦が行われ…制空権確保。
今回は第二次攻撃隊が対空砲を避けながら敵陣に突っ込む。制空権の取れた今、対空砲さえ当たらなければ敵を蹂躙できる。
対空砲はほぼ当たらなかった。しかし…
突如、空中にあった戦闘機が高速で真上に飛んだ黒い物体にあたり爆発を起こして落ちていく。
その落ちた機体はもう一度真上に飛び次の機体が…
一体何が起きたのかわからなかったが即座に無線でショッピが撤退命令が出し、後退する。
A「なんなんだ…」
何が起きたか…それを理解した瞬間、顔から血の気が引いた。爆撃機から落とされた爆弾を地上から打ち返したのだ。
私は、敵が思ったより強力であったことに幾分か恐怖を感じたが、後退はありえない。
…死ぬ気で戦わねばならない。
A「大丈夫だ、俺。作戦通りに動くぞ。」
全軍前進の指令を出して、やはり先鋒を走る。すると、敵の方からも豚のヘアピンをつけた若い少年がその黄色い瞳を真っ直ぐこちらに見つめて走ってくる…
どうやら向こうも一対一の対戦を希望しているようだ。
俺はそれに答えるようにマチェットを鞘から抜く。
少年…シャオロンの武器はスコップだ。
まず最初にマチェットを上に振るとシャオロンは横に構える。俺は咄嗟に逆手に持ち直しスコップをしゃがんでかわし、横に振るが、
それを読んでいたかのようにマチェットの側面を蹴り上げようとする。
相手の筋力を考えて俺は身を引く。マチェットを一発で駄目にされるなら今ので詰んでいた。
戦いが始まって小一時間後、確かに俺のマチェットは駄目になってしまった。駄目になった道具はもはや持っていても意味はない。
マチェットをすて、よりリーチの短いサバイバルナイフになる。
サバイバルナイフで戦うなら素手の型を使った方がいいだろう。
シャオロン「へぇ、面白いことをするねんな！」
相手はまだまだ余裕そうだが、劣勢な俺の方はすでに肩で息をしており、どう殺すかだけで頭が埋まっている。
と、シャオロンの振ったスコップが近くで低速する。咄嗟にそのスコップの柄を掴み、投げようとする…が、それが狙いだったらしく、シャオロンはスコップをすぐに手放す。
慌ててスコップから手を離しだが手遅れで、みぞおちに思いっきりくらう。
目の奥で閃光が走り、意識が遠のく…死ぬ。
しばらくして、俺の意識は虚しく途切れた。
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
