エピローグ ページ35
ーーーーゾムside
その日は我々国建国記念祭が行われていた。
場所は、白を基調とした洋風のだだっ広い［旧gr国立宴会場］であり、庶民から幹部、総統に書記長まで、参加できる人は全員来ていた。
両国の料理人達がその腕を振るって作った料理は至る所に置いてあり、自由に食べられるようにできていた。
今、俺はビジネススーツを着て料理の置いてある机に半ば寄りかかりながら赤ワインを口に流し込んでいた。
ゾム「美味いなぁ」
満足気に頷き、グルッペンとトントンのいる方に視線を移すと、丁度2人はこの会場に用意してある椅子に座って丸机を囲んで駄弁っていた。
何やら今後のことを話しているようで、その表情は無表情に近かった。
話しているうちにグルッペンが立ち上がりながら持っていたグラスを割らないように気を付けながらもその右手を机に叩きつけると、トントンも反応するように立ち上がりながら拳を机に叩きつけて怒声をグルッペンに浴びせる。
グルッペンとトントンをよく知っている奴らはいつものことだと呆れて視線を他に移した。俺も同様に視線をグラスに戻した。
俺も本当はエーミールと食べ回っていたのだが、
エーミールは気分が高揚していて、早く酒が回ってしまい今は1人休憩室へと移動してしまっていた。
鬱「おーい、ゾム。」
大先生に横から話しかけられ、俺はその方向を見ると、大先生と、その背後に大先生と同じくらいの背の高さの奴が周りの奴を避けながらこちらに来ていた。
ゾム「なんや？」
鬱「この子がお前に会いたいって」
大先生がそう言うのと同時についてきていた奴が顔を上げてこちらを見た。
その姿は昔の俺によく似ていて、茶髪で、後ろに縛ってあるが髪質やら顔つきやらがどう見ても女だった。
「どうも、a国から来ました」
声は透き通ってはいるが、少年のような幼さが混じっていて俺は困惑しながらもあることを思い出す。
こいつも俺が思っていることをわかっているかのように、不敵な笑みを向けた。
「そして、お久しぶりです。お兄さん。」
続きたい。
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
