第2話 ページ4
雄叫びとともにまず私は持っているマチェットを鞘から抜き、先頭の敵gr国軍兵士1人を攻撃態勢に移行させる間も無く切り捨てる。
次に2人3人と隊列を乱していく、が、その代償として私は完全に敵に包囲される。
目で敵だと確認しつつ考えるより早く横に縦に前に後ろに振り乱す。
他の戦友にはあらかじめ「私のことは気にかけるな」と言ってあったので今頃は他の敵軍に当たっているのだろう。
ところで、この「敵陣に突っ込んでいって乱れながら戦う」という自分流の戦術は危険だと思う人もいるかもしれない。
しかし、これは敵にとって厄介なのだ。
隊列を乱された挙句、味方に紛れているため戦車による砲撃ができないからだ。
だから私は砲撃の危険性を顧みず思う存分戦える。
それから一体、どれくらい時間が流れたのだろうか、真っ白になった頭でひたすらに敵を切り倒してそろそろ肩で息をするようになったが、未だに敵は引く様子がない。
戦友は？戦線は？そんなことを気にしても、この包囲から突破できる術はなかった。
死体の山の上でひたすら敵を切り倒す自分はいつになったらこの作業から解放されるのだろう…
と、影が唐突に懐に飛び出してきた。
ハッとした瞬間には空中高く持ち上げられる。
A(振りほどかなくては)
マチェットを逆さに持つが、それを予測していたように動きが取れないくらいに密着される。
トントン「A！俺やで！！！」
トントンに怒鳴られ我に帰る。
A「も、申し訳ありません！書記長！」
地面に降りたが、トントンはその姿勢のままテントまで後退する。
A「待ってください、まだ敵が」
トントン「大丈夫や、一時的に後退した！俺から第二次攻撃隊に後退の指令も出したんやけど、お前が敵の本陣で暴れるから助け出すの大変だったんやで！！！！」
その言葉を聞くと、生きて帰れた安堵によってトントンの説教する声と景色が、だんだん遠くなっていき…
意識はなくなった。
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
