第20話 ページ23
ーーーートントンside
グルッペン「おいトントン！不正働いてるんじゃないか！？」
無線で連絡が来て第一声がこれだった。
トントン「うるさいなぁ…なんやねん」
グルッペン「なんで全員脱走してるんだよ！」
トントン「Aも大先生も優秀やからな」
グルッペン「俺んとこのシャオロンもコネシマも優秀だぞ！実力は同じだろうが！」
トントン「あれ、ゾムは？」
グルッペン「え…？」
トントン「え？ゾムも参加してたのちゃうんか？」
グルッペン「あいつか！！！」
トントン「把握してなくて草。というかそんな簡単に決めつけていいんですかね」
グルッペン「うーん、あいつは戦闘狂でありながら前の状態を望んでるところがあるからな」
トントン「ああ、“我々国復活派”なんか」
グルッペン「ゾム先生…だからってなんで逃すんだよ！」
トントン「もう一度みんなで遊びたいんちゃう？」
グルッペン「今遊んでるじゃん！」
トントン「お前は一生理解できなさそうやな」
グルッペン「なんやと！」
俺はため息をついて書類にサインをする作業を再開した。グルッペンは仕事が無くて暇なのだろうか。
まあ、gr国が内ゲバをしてくれるならこっちも助かるというものだ。
ゾムが亡命しに来たら入れてやるように各部に後で連絡を入れておくことにしよう。
グルッペン「む、仕事が来てしまった…さらばだ」
トントン「逃げてたんか？じゃあな」
無線がプツッと音を立てて切れた。
再び部屋が静寂に包まれ、午後3時の太陽が窓の隙間から書類を照らす。
今は秋。各地の戦況はおおむね良好であり、“この調子ならば”冬に入る頃にはこちらが勝つだろう。
だが、グルッペンのことだ。口ではああ言っておきながらどうせ裏で何かしらやっているのだろう。
毎回ここらで痛手に会い、gr国優勢で平和交渉が始まってしまっている…つまり、ここが山であるのだ。
なんて考え事をしていると、袖を引っ張られた感覚があった。
トントン「うん？どしたん？」
そこには書記の男の子が目が髪で隠れた顔をこちらに向けてきていた。
男の子は赤いTシャツに黒ズボンを履いている。
この子もAと同じ場所で拾ったのだったなと思い出しながらその頭を撫でてやると、
表情はよく見えないが嬉しそうな気配が漂った。
男の子はその後、用事を思い出したようで急いでさらに袖を引っ張る。
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
