第14話 ページ16
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鬱「へえ、Aちゃんって名前なんか、かわええな。」
A「女じゃないです…」
トントン「男でもないで大先生。」
鬱「えっ！？中性なの！？」
トントン「せや。まあ身体能力がこの歳にしては高いから訓練を積めば幹部クラスになるんちゃうかなぁ」
A「はい！精進します！！」
当時俺は12歳だった。身長は他の子と同じくらいだったが、トントン曰く身体能力が高いらしい。
俺は度々兵士の人達を見ていて憧れていたのと、命の恩人であるトントンに恩返しをしたいという理由から兵士に志願した。
今はトントンが鬱先生に俺を紹介してくれていた。
鬱先生はスナイパーとして戦場での実績をラジオでよく聞いていたため、その時から俺は憧れの眼差しで鬱先生を見ていた。
鬱「へぇ〜、やる気があっていいなぁ。
じゃあAちゃん、これの使い方を教えるから聞いといてな」
鬱先生はわかりやすく説明をしてくれて、実際に撃ってみせて、俺が撃つ時も補助をしてくれた。
俺が引き金を引くと、乾いた音が訓練場にこだまして、的の空き缶が宙に飛んだ。
鬱「ええやん。今日はずっとこの訓練やけど大丈夫か？」
A「はい！よろしくお願いします！」
結局、俺は遠距離部隊には就任せず陸軍大臣になったが、鬱先生は現在17歳になるまでかなり面倒を見てくれている。
俺と鬱先生、トントンの3人で仲睦まじく訓練をしている景色はだんだん遠くなっていき、
やがて俺は暗い空間にただ一人残された。
そこで自分は昔の夢を見ていたのだと気づいた。
原因は、恐らく鬱先生が近くで寝ていたからなのだろう。
目を開けると、鮮やかな緑の葉が朝日に照らされて輝いていた。
俺は軽く伸びをして、まだ寝ている鬱先生を確認して木の下におり、身支度を整えた。
gr国の古い軍服からtn国の陸軍大臣専用に作られた軍服に着替え、絡まっている髪の毛を軽く解いた。
汗をかいたのに水浴びをしていないせいで体中気持ち悪かったが、文句は言えない。
次に包帯を一度解いて、巻き直した。
治療してくれたとはいえ、包帯の巻き方は非常に汚く、ねじれた部分がかすり傷とはいえ少し食い込んでいて正直痛かったのだ。
幸い傷はどこも膿んでいなかった。
そこまでの作業が終わり一息つくと、イヤホンからザザ…と音が鳴った。
ロボロ「二人とも、起きとるか？」
イヤホンの向こうからこちら側…tn国の情報処理班隊長にして幹部の一人であるロボロの声が届いた。
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
