第9話 ページ11
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廊下の角を曲がるとその先右手には上り下り用階段、左手には部屋、真っ直ぐならまた右折できる構造になっていた。
俺は消去法で真っ直ぐは再び視認されてしまうのでアウト、階段と部屋で迷っていると部屋のネームプレートには「武器庫」と書いてあった。
幸い彼が追ってきている気配はあるものの部屋に入る時間はある。
俺は武器を求めて部屋へ転げこみ鍵を閉めた。
部屋は暗い。電気をつけたいところだがドアに小窓があるため電気をつければ中にいることがバレてしまう。
俺はうっかり武器に刺さらないように慎重に地面を這って行った。
廊下の足音がだんだん近くなり、ドアがドンっと一回大きな音を鳴らした。
シャオロン「鍵がかかってるってことは入ってないな」
気配が遠くなったのを確認すると、俺は再び捜索を再開した。
薄暗く埃っぽいこの部屋はかなり恐怖心を煽るもので、だんだんこの世界には自分しかいないんじゃないかという錯覚を起こしそうになるくらいだ。
「_____応答せよ、A応答せよ」
急に部屋の隅から音が鳴ったので思わず体がすくむ。
音のなった方を見ると緑色の小さな光が俺の持ち物の場所を教えてくれていた。
俺は周りの武器に気をつけつつすぐにイヤホンのボタンを押しながら答えた。
A「は、こちらA。」
鬱「良かった。A、今の状況を説明せよ。」
A「ただ今敵本部三階武器庫の中にいる。」
鬱「こちらは今ゾムと交戦中。部下2人は負傷。撤退に移って俺だけ…うぉっ！？」
ノイズ混じりに草が擦れる音が届く。体勢を崩したのか、わからないが俺が声をかけようとすると遮られた。
鬱「時間がない。実力不足で申し訳ないが自力で外まで来てくれ。そしたら一緒に撤退する。」
A「了解。健闘を祈る」
イヤホンのボタンから手を離し耳につけ、鞘に収まったマチェットを拾い、あとサバイバルナイフ、ハンドガンMARKを拾った。
他にも武器が置いてあるが使えそうなものは…煙玉を2個両ポケットに無理やり詰めた。
ふと廊下の様子を伺うとどうやら兵士がウロついているようだ。俺を探しているのだろう。
俺は壁についている懐中電灯を手に取り、この部屋を調べると古くなった軍服があったからそれを素早く身につけ、武器はマチェット以外見えないようにその下に隠した。
ドアを開くと、近くにいた兵士が声をかけてくる。
兵士「何故そんなところに入っていた？鍵が閉まっていたはずだが」
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R2KD(プロフ) - お菊さん» コメントありがとうございます！楽しんでもらえて嬉しい限りです！ご精読ありがとうございました！ (2019年7月29日 18時) (
レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
お菊(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても楽しく読まさせて頂きました！お疲れ様でした(*^^*) (2019年7月28日 10時) (レス) id: 713a645346 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - Верныйさん» コメントありがとうございます！細かいご感想をいただき至極の極みです…前線指揮は一番力を注いだところでもあるので、注目してもらえてとても嬉しいです！ (2019年7月23日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
Верный(プロフ) - 戦闘描写、特に主人公の前線指揮がかっこよくて好きです。あとあとセリフ回しがとても上手くて大好きです。これからも応援しています、素晴らしい作品をありがとうございます。 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 982a621621 (このIDを非表示/違反報告)
R2KD(プロフ) - かなとさん» ご報告ありがとうございます！！ (2019年7月14日 19時) (レス) id: d53d7e484c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：R2KD | 作成日時：2019年7月14日 18時
