FAKE or REAL 2

EP2-45 ページ45

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広臣 --そういえば、この傷どうした？
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A --ぁー……転んだの。ガラスに負けた。
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広臣 --は？馬鹿だなぁ……痛かったろ？
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A --んーん、全然平気。大したこと無かったよ。
てか、そんなことよりもやっぱり老けたね？笑
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広臣 --ん？いや、朝から失礼過ぎない？笑
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A --ふふ、しっくり来るでしょ？
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広臣 --ふふ、そうね。
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何やかんやと言いながらも、嬉しそうに指輪を眺めてるAを腹の上に乗せたまま
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昨日、足の甲に見つけた数センチの傷跡について尋ねてみるとおっちょこちょいが原因だったらしい。
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”実はそそっかしいかんなぁ…”なんて納得してたら、早速毒を吐かれた。
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ま、こういう感じも含めてしっくり来る。
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久しぶりって感じがあんまりしない。
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たぶん、この人もね。
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広臣 --で？今日の予定とか近況はいつ教えてくれるの？
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A --ぁ……そうだね、話してないね、忘れてた。笑
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広臣 --ふふ、実は俺も今思い出した。
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だから今更、こんな質問。
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本当にコイツも俺も適当というか、重要なところを飛ばしがちな性格だなって思うよ。
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散々悩んで離れて、やっと戻れたっつーのに…
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でも逆も然りかなって。
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ずっとずっと願い続けてたからこそ
頭よりも感情や本能が先に来ちゃうんだよ。
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そんな気がする。
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だからコレでいい。
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お互いにそうであるからこそ嬉しい。
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A --飛行機はね、夕方のぉ…
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離れてた期間が嘘のようにごく自然と馴染めちゃう、この感じ。
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それもまた嬉しくて、安心して。
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そう感じてるのが俺だけではないとわかるからこそ、堪らなく愛おしい。
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こんな朝が毎日続いてくれたら言うことないよ。
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広臣 --５時か……羽田？
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A --うん。そう。
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とは言えども、実際はタイムリミットが迫ってる……
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