FAKE or REAL 2

EP2-40 ページ40

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広臣 --……はぁー……ぁれ？
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文字通り、雪崩込んだベット。
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無我夢中で求めて、求められて……
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我に返った時には既にAは寝息を立ててた。
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というか多分”気絶”した。
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広臣 --全然足んねぇんだけど……？
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心も身体もアドレナリンMAX。
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けど、普通に寝てるのとはワケが違うし。
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このまま続行するのはさすがに、ね…
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名残惜しさを押し殺して、隣に寝転ろがり小さな体を抱き締め、乱れた髪を整えるように頭を撫でた。
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その、自分の右手を見て思い出したポッケの中身。
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それを求めてベットの脇に視線を移すと広がった光景。
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思わず、笑っちまった。
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広臣 --余裕無さすぎ……笑
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Aの洋服や下着があちこちに散乱してる。
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剥ぎ取って投げ捨てたんだろうなって感じで。
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苦笑いするしかないと思う反面、改めて自分自身を理解出来たというか…
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俺はコイツじゃないとダメなんだと痛感。
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だってこの１年弱。
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マジで淡白だったかんね。シタいと思わなかったから。
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広臣 --よしっ、……外すなよ？
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子供みたいな小さな手の右薬指に
やっと、贈る事が出来た輝き。
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自分の右手も重ねて見つめると、また鼻の奥がツンとした。
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……今日泣き虫だな、俺。
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広臣 --…大好きだよ、A……ちゅっ…
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