FAKE or REAL 2

EP2-39 ページ39

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A --だって……傍に居てって…
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広臣 --ふふ、出た出た。
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思わず笑っちまったのがいけなかったのか…号泣面で睨み上げてきた。
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ったく、泣くか不貞腐れるか揚げ足取るか。
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せめてどれかに１個にしろっつーの。笑
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ま、今に始まった事じゃないし？
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こういう感じもコイツらしくて悪くないんだけどね。
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広臣 --じゃあ傍に居れるようにして？
それまでは俺がパリに通う、成る可く多く行けるように頑張るし。
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A --でも、……遠いよ？１３時間も掛かるよ？
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広臣 --お前に会えるなら、ンなのどうってことないよ。
それに、……言ったろ？俺はAじゃないと無理なんだよ。
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A --…っ、……ぅぅ……
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広臣 --…やり直そう？
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コクンと頷いてくれた。
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その拍子にまた大粒の涙が零れ落ちた。
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「だいすき」と一緒に。
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俺まで泣きそうになっちったよ。
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広臣 --っ、……ん、……
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どちらからともなく重なった唇。
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涙の味。
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ピースがカチッとハマったような感覚。
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腕の中にある温もり。
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より強くなった現実味。
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心の底から幸せだと思った。
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