FAKE or REAL 2

EP2-22 ページ22

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直人 --俺は、だけど。恋愛に置いても理性が先に働く。
常識とか周りの目とか自分の立場とか、どうしてもそういう物を気にしちゃうのよ。
年齢を重ねてからは特に心より頭が先に来る、大人なんだからって。
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広臣 --…うん。
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直人 --臣もどちらかと言うと常に冷静で俯瞰的なタイプ、だと俺は思ってる。
けど、今はしないというか…出来ない。
したとしても結局は意味が無い、だからああいう行動を取ってしまうワケで…
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それ程に強く想ってる証拠。
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そして、離れてしまったのに
その熱量を維持出来てしまうのは心が覚えてるからだって。
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アイツの隣がどれ程に居心地の良い場所で、安心出来たか。
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アイツにどれだけ支えられ、救われたか。
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広臣 --……そうかも。
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直人 --あら？珍しく素直、つーか初めてじゃないの？
棟梁絡みの話に聞く耳を持つこと自体。
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広臣 --うん、まぁ……
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直人 --なになに？どういう心境の変化が起きたワケ？
パパにちゃんと報告してごらん？笑
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広臣 --ふふ、別に大したことじゃないっすよ。
ただ、もうさすがに認めざるを得ないっつーか……
この１年ね？すげぇ悩んで考えて、正直ウンザリしてる。
さっきはあんな風に言ったけど自信はないし、根拠もない。
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直人 --うん。
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広臣 --でも、いつでも必ず最後は諦めたくないって。
”アイツがいいアイツじゃないと嫌だ無理”って思っちゃうから……
素直に認めて受け入れようかなって、それだけっすよ。
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直人 --そっか……乗り越えたか、やっと。
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広臣 --え？いやそれとは違うでしょ。
今は単に過去を思い出す余力がなくて、昔のコトが頭から抜けちゃってる的な？だけだよ。
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直人 --違くないでしょ。寧ろ証拠でしょ、それが。
だって要は棟梁のことで頭も心も一杯なんだろ？
この状況でそんな風になれるなんて言うことないじゃん。
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広臣 --……ごめん、さっきより意味がわからない。笑
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理解力、ないのか？俺。
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